2012年12月27日

脳梗塞でもないのにrt-PA治療されてしまうことがたまにある


Exclusion Criteria for Intravenous Thrombolysis in Stroke Mimics: An Observational Study.
2012  12月  チリ


脳卒中の類似症状で入院してくる患者は珍しくない。

そして彼らが血栓溶解治療(rt-PA)を受けてしまうことが稀にある。


類似症状患者を除外するための手がかりを調べてみたそうな。




2004-2011に急性期脳梗塞の疑いで入院した患者のデータを解析した。

次のようになった。

・この間に842人の入院患者があった。

・このうち113人(13.4%)が脳卒中類似症状と考えられた。

・彼らは、若く、糖尿気味で、到着が遅く、神経症状も軽く、

MRIで梗塞を確認できない、という特徴があった。

・よくある原因症状は、毒物中毒、けいれん、失語だった。

・彼らの多くは複数のrt-PA禁忌症状を持っていた。

・禁忌症状の多くは、rt-PA有効時間外、見てわからないほど軽い神経症状だった。

・家族によりrt-PA治療を拒否されることもあった。

・結局、全体の12%がrt-PA治療を受けた。





脳卒中でないのに類似症状で病院に担ぎ込まれた患者は、

運良く到着時間が遅れたおかげで

血栓溶解治療を受けずに済むことがよくある



というおはなし。





感想:

血栓溶解治療は出血の危険と隣合わせ。

症状が軽かったら、積極的な治療はお断りしたほうが無難、

ってことと理解した。



ちょっとまえの記事↓を思い出した。
【マメ知識】tPA治療は丁重にお断りしたほうが早く退院できる


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