~ 5000超の記事をシンプルな単語で検索するよ!

2016年10月12日

iPSを超えた 脳卒中に適した新たな細胞治療とは


Novel therapeutic transplantation of induced neural stem cells for stroke.
2016  10月  日本

iPS細胞を使って脳卒中治療するばあい 体細胞を多能性をもつ幹細胞に変化させたのち神経幹細胞に分化させるステップをとる。

いっぽう、誘導神経幹細胞(iNSC)では体細胞から直接に神経幹細胞を誘導することができる。誘導分化のステップが短くなるぶんタイムウィンドウの限られた脳卒中治療に向いている。また腫瘍形成のリスクがiPS細胞よりも小さいとかんがえられている。

その脳卒中治療効果を確かめるべく実験してみたそうな。




ネズミを人為的に脳虚血にした24時間後、脳の梗塞部位へiNSCを注入した。7日、28日、8ヶ月後の脳組織を調べたところ、


次のことがわかった。

・生存率が大幅に向上した。

・感覚運動機能が明らかに改善した。

・8ヶ月時点でも腫瘍形成は見られなかった。

iNSCによる脳卒中治療効果を確認できた。しかもガン化の心配が無いのでiPS細胞よりも適しているかも、


というおはなし。
図:iNSC細胞の分化

感想:

いつのまにかiNSCなんてものができていて驚いた。いいこと尽くめのようだけど なぜかまったく話題になっていない。

4年前のこれ↓のつづきみたいなんだよね。
iPS細胞で脳梗塞治療をしたらメッチャ大きな腫瘍ができちゃったゾ☆(ゝω・)v

ご意見 ご感想はこちら

名前

メール *

メッセージ *