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2017年3月28日

脳卒中で幻覚がおきる患者の割合と特徴


Visual hallucinations in patients with acute stroke: a prospective exploratory study.
2017  3月  スペイン

視覚に関係する脳内の経路は多岐に及んでいることから脳卒中で幻覚が生じる可能性は低くない。しかし脳卒中患者の幻覚についての報告はこれまであまりないので、くわしくしらべてみたそうな。


発症から24時間以内の急性期脳卒中(脳梗塞、脳出血)患者77人について調査したところ、


次のことがわかった。

・13人 16.7%で幻覚がおき、10人は3日以内に経験していた。

・幻覚は1日以上続かず、すべて自然に治まっていた。

・幻覚内容のおおくは複雑で白黒の映像だった。

・幻覚の有無は年齢、性別、重症度によらなかった。

・脳の病変が後頭部にある場合や入院前に睡眠障害があるケースで幻覚がおおかった。

急性期脳卒中の幻覚はめずらしくなく自然に治っていた。後頭葉の損傷や睡眠障害で幻覚がおきやすかった、


というおはなし。
図:幻覚をみた脳卒中患者

感想:

数日後、ベッドのテーブルからたくさんの小さな虫が湧き出てくる幻覚をみたよ。あと幻肢も。

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