2018年4月20日

tPA治療に間に合うとどれくらいラッキーなのか


Long-Term Survival After Intravenous Thrombolysis for Ischemic Stroke
2018  2月  イギリス

急性脳梗塞のほぼ唯一の治療法である静脈内血栓溶解治療(tPAアルテプラーゼ)の長期的な影響については脳内出血の問題もありじつはよくわかっていない。

そこでアルテプラーゼ治療による10年間の生存率と機能回復について詳しくしらべてみたそうな。


2005-2015の脳梗塞患者2052人から、アルテプラーゼ治療を受けた246人と 条件の近い492人についてフォローしたところ、


次のことがわかった。

・生存年数の中央値は 5.72 vs. 4.98年 で治療グループが長かった。

・治療により10年時の死亡リスクが37-42%低下した。

・10年間を平均すると、治療を受けた患者は1年長く生存できた。

・5年時点での生活自立度は治療グループがあきらかにすぐれていた。

脳梗塞のt-PAアルテプラーゼ治療は長期の生存率と身体機能の改善に効果がありそうだった、


というおはなし。
図:tPA治療での10年間の生存率

感想:

発症から数時間以内に入院できるというまれにみる幸運の結果が 「たった1年間の余命延長」という事実を知って 深いむなしさを感じた。

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