2018年5月29日

脳卒中後のアパシーと学習記憶力


The Role of Apathy and Depression on Verbal Learning and Memory Performance After Stroke
2018  5月  カナダ

脳卒中後のアパシーは、やる気のない感情の起伏がなくなっている状態をさす。脳卒中後のうつには気分の落ち込み、絶望、罪悪感、自殺念慮、睡眠や食欲の異常といった特徴がある。

アパシーもうつも互いに関連し共通部分が少なくないいっぽう別々に現れることもある。

脳卒中後のアパシーやうつが認知機能の特に学習や記憶のパフォーマンスに及ぼす影響をしらべてみたそうな。


平均年齢61の脳卒中患者140人について、
アパシー評価尺度(Apathy Evaluation Scale:AES)と
うつ評価尺度 (The Center for Epidemiologic Studies Depression Scale:CES-D)、
カリフォルニア言語学習テスト第2版(California Verbal Learning Test:CVLT-II)を行い関連を解析したところ、


次のことがわかった、

・アパシー度の高い患者は言語習得、短期記憶、長期記憶の能力があきらかに低かった。

・うつスコアと学習記憶能力との関連は確認できなかった。

脳卒中後のうつではなくアパシーが言語記憶パフォーマンスにおおきく影響していた。他の認知機能への影響もしらべてみたい、


というおはなし。
図:アパシーと言語記憶

感想:

アパシーは感覚麻痺と関係があるとおもう。脳卒中やってから左半身の感覚がおちて外の世界と自分との間に距離を感じるようになった。

その距離感のぶんだけ外への働きかけや刺激に対するリアクションが面倒におもわれ、他人からはやる気なさそうな無表情に見えているのかも。

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