2018年10月25日

Stroke誌:安静時fMRIの機能結合と脳卒中の予後予測


Resting-State Functional Connectivity Magnetic Resonance Imaging and Outcome After Acute Stroke
2018  10月  スペイン

脳卒中の予後は、神経症状の重さNIHSSスコアや梗塞の体積 位置を参照して予測されてきた。

近年、なんのタスクも課さずにただ寝ているだけの被験者のfMRIデータから脳活動のネットワーク的なつながりをみることができるようになった。

さらにこのネットワーク的つながりと実際のタスクパフォーマンスが関連することがわかってきた。

そこで脳卒中患者の予後を安静時fMRIのデータから予測できるものか実験してみたそうな。


脳卒中患者37人について、
発症3日後のNIHSSスコアおよび安静時fMRI撮影をおこない、
90日後の生活自立度mRSとの関連を解析したところ、


次のようになった。

・mRS2以下の回復良好者の脳内ネットワークの機能的結合性は回復不良者よりも高かった。

・NIHSSスコアのみでの予後予測精度は84.2%だったが、機能的結合性を加味するとその精度は94.7%になった。

・両側の下側頭回および上前頭回間の結合性が保たれていて、かつ尾状核と左脳の下側頭回との結合性が低下しているときにもっとも回復がよかった。
安静時fMRIデータから得られた脳内ネットワークの機能的結合性の情報から、90日後の回復度を予測できる可能性を示せた、


というおはなし。

図:脳卒中患者の脳の機能的結合グラフ

感想:

ボーッと寝ているだけでわかっちゃうんだから応用範囲ひろいとおもう。

やがて分野ごとに適した脳のネットワークパターンが見つかって、こどもの将来予測にもつかえるようになるといいな。


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