2018年11月7日

コクランレビュー:脳卒中の嚥下治療まとめ


Swallowing therapy for dysphagia in acute and subacute stroke
2018  10月  イギリス

脳卒中患者はしばしば嚥下障害を経験する。

嚥下障害により胸部感染症やQoLの低下、入院がながびくなどの問題が生じる。嚥下治療がこれらのリスクを下げ脳卒中からの回復をうながすと信じられている。

これまでの研究成果から脳卒中の嚥下障害の治療効果をまとめてみたそうな。


2018年6月までの関係する研究を厳選してデータを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・被験者2660人を含む41の臨床試験がみつかった。

・嚥下治療の種類として、鍼、行動介入、投薬、神経筋電気刺激、咽頭電気刺激、物理刺激、tDCS、TMS があった。

・これら嚥下治療は死亡者や障害者数を減らす効果はなかった。

・嚥下機能スコア "Penetration-Aspiration Score" を改善する効果もなかった。

・ しかし、入院日数が短くなったり、肺炎になりにくかったり、嚥下障害が軽くなったりした患者がいないわけではなかった。

・どの治療法がもっとも効果的かはあきらかでなかった。

・エビデンスレベルは非常に低かった。

脳卒中後の嚥下治療にはさまざまな方法があるが、いずれもあきらかな効果は確認されていない、


というおはなし。

図:嚥下障害


感想:

ほとんどお手上げ状態、よくて気のせいレベルの改善。自発的な回復を待つしかないってこと。

このレビューで論文数がいちばん多かったのが「鍼」という時点で推して知るべしか。

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