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2025年7月22日

「とろみじゃダメなのか?」脳卒中後の嚥下にゼリーが選ばれる本当の理由

2025  7月  日本


脳卒中になると、飲み込む力が弱くなってしまうことがある。その結果、食べ物や飲み物が気管に入ってしまい、「誤嚥性肺炎」を起こすリスクが高まる。これを防ぐために、「とろみ」をつけた水やゼリー状の食べ物がよく使われている。

ただし、実際の現場では「ゼリーは気道に入るから危ない」という理由で避けられることも多い。しかし、それが本当に正しい判断なのかどうかを調べた研究はあまりない。とくに日本のJDD2021(摂食嚥下のガイドライン)ではゼリー(コード0j)ととろみ水(コード0t)が嚥下訓練に使われているが、その違いがどのように嚥下に影響するのかははっきりしていない。

そこで、「ゼリー」と「とろみ水」が飲み込みの動きにどう影響するのかを、VF検査(飲み込む様子をレントゲンで見る方法)でくわしくしらべてみたそうな。

2024年11月24日

脳卒中後の嚥下障害はふくらはぎで決まる!?Hyodoスコアとの連携がカギ

2024  11月  日本


脳卒中後に嚥下障害が残ることは珍しくない。この障害は、経口摂取の制限や栄養不足、誤嚥性肺炎のリスクを高め、生活の質(QOL)を著しく低下させる要因である。

特に、退院後も経口摂取ができるかどうかを早期に予測することは、リハビリや治療計画を立てるうえで重要である。

しかし、どの患者が自立した経口摂取を達成できるかを正確に見極める指標は十分に確立されていないので、嚥下障害における予後因子としてのHyodoスコアや下腿周囲径(CC)をくわしくしらべてみたそうな。

2024年11月21日

脳卒中で口がうんこ臭い患者は回復が悪い

2024  11月  中国


急性脳梗塞(AIS)は脳の血管が詰まる疾患であるが、回復には脳以外の全身的な要因も大きく関与する。

近年、腸内細菌が健康全体に及ぼす影響が注目されており、特に腸内細菌の異常(ディスバイオシス)が全身炎症を引き起こし、予後を悪化させる可能性が示唆されている。

そこで、腸内細菌と口腔内細菌の関係が、脳梗塞後の機能的回復にどのような影響を及ぼすかをくわしくしらべてみたそうな。

2024年6月12日

胃食道逆流症が脳卒中リスクを劇的増加!:最新研究が明かす因果関係

2024  5月  中国


脳血管疾患は最もよくある神経疾患の一つであり、高い死亡率と障害率により、人々の健康を著しく脅かし、医療システムに大きな負担をかけている。

近年、消化器系疾患と脳血管疾患の関連性を示唆するいくつかの研究結果が発表されているが、その結論は一致していない。

そこで、消化器系疾患12種類と脳血管疾患に関するゲノムワイド関連解析(GWAS)データを用いて、「因果関係」をあきらかにするべくメンデルランダム化(MR)解析をこころみたそうな。

2024年1月8日

舌の厚み、脳卒中の新たな危険因子?

2023  12月  台湾


睡眠時無呼吸症候群(OSA)は脳卒中の一般的な危険因子であり、嚥下障害と肺炎はいずれも脳卒中の合併症としてよく知られている。

これらの状態には口腔咽頭構造が関係している。

そこで、舌の特定の構造的特徴がこれらの合併症の発症につながるかどうかを調べてみたそうな。

2023年8月9日

脳卒中後の嚥下障害:死亡率の謎

2023  8月  アメリカ


嚥下障害は脳梗塞および脳内出血によくみられる症状であるが、脳卒中後の嚥下障害の全国的な傾向についてはほとんど知られていない。

そこで、脳梗塞および脳内出血後の嚥下障害の危険因子と、これらの患者の院内転帰をくわしくしらべてみたそうな。

2023年2月1日

栄養不良は嚥下障害のせいではなかった

2023  1月  オランダ


脳卒中後の栄養不良は、嚥下障害による摂取量の減少により起こりやすいと考えられている。

しかし脳卒中に関係した代謝変化により栄養不良が生じる可能性もあるので、亜急性期環境下で嚥下障害の有無に関係なく血中栄養素濃度をくわしくしらべてみたそうな。

2023年1月31日

嚥下障害対策 シェイカー vs チンタック

2023  1月  中国


嚥下障害は脳卒中患者の37-78%が経験するとされ、おおくは14日以内に自然消失するものの6ヶ月後でも少なからぬ割合が継続する。

そのリハビリテーションには、ヘッドリフトにより舌骨上筋を強化する「シェイカー運動」が一般的におこなわれている。

しかし仰向けに寝てヘッドリフトを維持するのは高齢患者には困難でもあり、改善策として Chin tuck against resistance(CTAR:チンタック)運動が開発された。

これは座位で顎の下にゴムボールをはさみ圧迫するものである。

そこで、CTARとシェイカー運動の効果をメタアナリシスでくらべてみたそうな。

2023年1月10日

脳卒中後にサルコペニアが増える理由

2023  1月  日本


「サルコペニア」は筋力、骨格筋量、身体機能、が低下した状態をさす。

その原因の1つとして脳卒中があり、脳卒中まえおよび脳卒中あとのサルコペニアはいずれも臨床転帰に悪影響を及ぼすと考えられる。

そこで、脳卒中前後でのサルコペニア有病率をあきらかにするべく、システマチックレビューをこころみたそうな。

2022年11月27日

嚥下障害にカプサイシンは結局どうなの?

2022  11月  中国


脳卒中経験者の37-78%が嚥下障害になやんでいると推定されている。

カプサイシンは感覚受容体TRPV1を刺激して嚥下をうながす神経ペプチドの濃度を高めることが報告されている。

そこで、脳卒中で嚥下障害の患者へのカプサイシン治療の効果を評価するべくメタアナリシスをこころみたそうな。

2022年4月4日

ビタミンCで嚥下障害リハビリの効果!

2022  4月  中国


嚥下障害は脳卒中患者の37-78%に起きるという。

ビタミンCの酸味は舌を刺激して唾液を分泌し、嚥下動作を促す可能性がある。

そこで、脳卒中で嚥下障害の患者へのビタミンCリハビリの効果を検証してみたそうな。

2021年7月23日

脳卒中で嚥下障害の6ヶ月後

2021  7月  日本


脳卒中後の嚥下障害の回復経過をあきらかにするべく、

入退院時および6ヶ月後の嚥下障害者の割合と、関連要因をしらべてみたそうな。。

2021年6月21日

脳卒中のやわらか食...まずい

2021  6月  日本


脳卒中などで嚥下の難しくなった高齢者むけのやわらか食(texture-modified diets)と、食特不振との関連はよくわかっていないのでくわしくしらべてみたそうな。

2021年4月10日

nature.com:噛む力がよわい日本人は脳卒中

2021  4月  日本


咀嚼機能が低下すると十分な栄養を摂取できなくなり脳卒中など心血管疾患の発症に関係してくると考えられる。

そこで、咀嚼機能の定量的指標として「最大咬合力」に着目して、心血管疾患との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2021年1月6日

栄養サポートの頻度と脳卒中回復

2020  11月  日本


脳卒中患者の栄養やエネルギーの評価が回復に及ぼす影響についてのエビデンスはすくない。

そこで、脳卒中患者への食事療法の処方頻度と転帰との関連をくわしくしらべてみたそうな。

2020年8月8日

「カプサイシン」で嚥下障害改善

2020  8月  台湾


嚥下障害は脳卒中後の合併症としてめずらしくない。

アイスキャンディーや唐辛子で症状が改善するといった報告があるがいずれもサンプル数が小さい。

そこで、アイス刺激とカプサイシン刺激を組み合わせたときの効果をくわしくしらべてみたそうな。

2020年1月23日

嚥下リハビリと腸内細菌の共起ネットワーク


Re-initiation of Oral Food Intake Following Enteral Nutrition Alters Oral and Gut Microbiota Communities
2019  12月  日本

脳卒中後の嚥下障害は6ヶ月時点で11-13%にみられ、肺炎や栄養不良の原因になる。これをさけるためにチューブを使った経管栄養が用いられる。

しかし長期に経管栄養をほどこすと下痢や便秘、微量栄養素の欠乏がおきる。

いっぽう健康には多くの微生物が関わっていてそれらの多様性とはたらきのネットワークの崩れ(dysbiosis)がおおくの病気を引き起こすとする報告が多数ある。

そこでリハビリによって嚥下障害を克服し経口摂取ができるようになった患者の口腔内と腸内の細菌叢の変化をくわしくしらべてみたそうな。

2020年1月2日

リハビリに歯科衛生士さんが必要な理由


Assignment of Dental Hygienists Improves Outcomes in Japanese Rehabilitation Wards- A Retrospective Cohort Study
2019  12月  日本

リハビリ病院患者の71-85%は口腔衛生状態が悪いという。

とくに脳卒中患者の口の中が汚いと咀嚼が衰え 栄養不良、嚥下障害や肺炎になりやすく、機能回復もよくない。

そこで歯科衛生士を介入させる効果をくわしくしらべてみたそうな。

2019年11月11日

口の中いっぱいの大腸菌!レンサ球菌!


The association between oral bacteria, the cough reflex and pneumonia in patients with acute stroke and suspected dysphagia
2019  11月  ニュージーランド

脳卒中で嚥下機能に問題をかかえると食事回数、唾液分泌、歯磨き機会の減少により口腔内や上気道に細菌が繁殖するようになる。

これが誤嚥性肺炎の原因になると考えられている。じっさい彼らへの口腔衛生指導により肺炎率や咳反射感受性が改善したという報告もある。

誤嚥性肺炎の原因菌はおもに、緑色連鎖球菌、肺炎連鎖球菌、黄色ブドウ球菌、肺炎桿菌、大腸菌、緑膿菌、の6種類が知られている。

そこで、急性脳卒中での口腔内の細菌の種類と量、肺炎率と咳反射感受性との関連をくわしくしらべてみたそうな。



脳卒中で入院して嚥下障害が疑われる患者102人について、入院時、退院時、1ヶ月後に唾液サンプルをとりPCRで細菌の種類ごとに定量分析、また咳反射感受性を測定し 肺炎の発生との関連を解析したところ、



次のようになった。

・口腔内細菌レベルは入院時にもっとも低く、退院時にはやや増加した。

・1ヶ月後までには入退院時にくらべ桁違いにおおきな増加がみられた。

・緑膿菌と肺炎桿菌、大腸菌は健常者からは検出されないが、入院中の患者の22%にこれらが確認された。

・1ヶ月後の細菌レベルと肺炎率に関連が見られたが、咳反射感受性との関連は確認できなかった。

脳卒中患者の口のなかには呼吸器感染症のもとになる細菌がおおいに増殖していた。1ヶ月後の細菌レベルが肺炎リスクと関連があった、


というおはなし。
図:連鎖球菌レベル


感想:

しばらく歯磨きできなかったときのガムの差し入れがありがたかった思い出。

2019年11月6日

経鼻栄養3年からの解放「半夏厚朴湯」のおかげ


Traditional Chinese therapy initiates oral feeding in a stroked woman after three years of nasogastric tube feeding
2019  9月  日本

アジアでは経鼻栄養は脳卒中後の嚥下障害患者によく使われる。しかし経鼻栄養には身体拘束がともない患者にとっておおきなストレスになる。

漢方薬である 半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ:Banxia Houpu Tang)には嚥下や咳反射を改善する効果が報告されている。

長期に経鼻栄養だった患者に半夏厚朴湯をあたえたところ口から食べられるようになった事例があったそうな。


・96歳女性が脳卒中後の嚥下障害により経鼻栄養が3年間つづいていた。

・認知症でありチューブを外してしまわぬよう手袋を着けられていた。

・嚥下反射惹起時間は9.5秒で、誤飲による肺炎のリスクが考えられた。

・唾液嚥下テストでも同様だった。

・半夏厚朴湯をチューブ経由で4週間あたえたところ、

・嚥下反射惹起時間が3.5秒になり、唾液嚥下テストも改善した。

・そこで経口栄養を開始し、経鼻栄養と手袋はまったく必要なくなった。

半夏厚朴湯のおかげで長期の経鼻栄養から解放できたのかも、、


というおはなし。

図:経鼻栄養からの回復



感想:

半夏厚朴湯はじめて知った。
ツムラ漢方半夏厚朴湯エキス顆粒

漢方頻用処方解説 半夏厚朴湯(pdf)

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