2018年12月27日

失語症は女性がなりやすいのか?


Sex differences in post-stroke aphasia rates are caused by age. A meta-analysis and database query
2018  12月  デンマーク

脳卒中患者の失語症の率は調査により15-68%と幅がある。さいきんのメタアナリシスでは約30%が失語症になるという。

これには男女のちがいも影響すると考えられている。いっぱんに女性の脳卒中のほうが重症であることから失語症は女性におおいとする考えと、言語機能がいっぽうの脳半球に偏る程度が男性のほうが強いことから失語症は男性におおくなるとする仮説があるがじっさいのところはよくわかっていない。

これを確認するべくこれまでの研究のメタアナリシスと、アメリカの公開データベースをつかってくわしくしらべてみたそうな。


失語症の性差に関係する研究論文を厳選してデータを統合 再解析した。

また、約200万人の脳卒中のアメリカ人患者を含む健康データベースをつかって、年齢や重症度を加えた解析をおこなったところ、


次のことがわかった。

・脳卒中で失語症の48362人をふくむ25の研究がみつかった。

・いずれの解析でも失語症率は男性より女性のほうが高かった。(約1.1倍)

・脳卒中の発症年齢で調整すると失語症率の有意な性差は確認できなかった。

脳卒中後の失語症率は女性で高かった。これは女性の言語機能のいっぽうの脳半球への偏りが小さいとする仮説に反するものだった。このような性差は患者の発症年齢のちがいで説明できそうだった、


というおはなし。

図:失語症年齢の男女の差

感想:

女性におおいにはおおいけど、女性だからなりやすいわけではなくて、長生きゆえにより高齢で脳卒中になるから症状が重くなって そのついでにってことなんだな。

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