元2023 7月 イスラエル
Xendela.com
2023年8月17日
失語症バイリンガルの「言語混交」とは
2023年1月28日
失語症は「注意切り替え」が苦手
元2023 1月 ロシア
2022年4月21日
失語症患者のメンタル異常
元2022 3月 スペイン
2021年9月3日
メロディック・イントネーション・セラピーのメタ解析
元2021 8月 スペイン
2020年10月8日
失語症の早期リハビリ がんばっても効果なし
元2020 10月 オーストラリア
2020年3月30日
Brain誌:急性期発話機能の前頭 側頭-頭頂での乖離
元
Dissociation between frontal and temporal-parietal contributions to connected speech in acute stroke
2020 3月 アメリカ
人は単語を検索して複雑な文章に統合することができる。
これまでの研究では、発話に必要な脳領域の特定は 主に慢性期脳卒中の患者を対象とすることがおおかったが、慢性期では脳の機能がすでに再編成しおえて他の領域に移行している可能性があった。
急性期患者であれば重症でない小病変の患者も対象にすることができ、機能と病変とのマッピングがより詳細にできると考えられる。
そこで、脳卒中急性期の52人の自発的な発話内容の構造と脳の損傷パターンとの関連をくわしくしらべてみたそうな。
2019年2月20日
ミラーニューロンを使った失語症リハビリ
元
Aphasia rehabilitation based on mirror neuron theory- a randomized-block-design study of neuropsychology and functional magnetic resonance imaging
2019 2月 中国
ミラーニューロンシステムは他者のジェスチャーの意味を読み取るコミュニケーション上の必要性から発達してきたとする考え方があり、じっさいブローカ野やウェルニッケ野にもまたがっている。
そこで、言語訓練に並行して手の動作を見せることでミラーニューロンシステムが刺激をうけ言語皮質の可塑性が促されて失語症が改善するという仮説を立てた。
これを検証してみたそうな。
慢性期脳卒中で失語症の患者24人をつぎの3グループにわけた。
*動作観察(目的別に手で物を扱うビデオ)+物の呼称を繰り返し
*物体観察(台上で物が回るだけのビデオ)+物の呼称を繰り返し
*通常の言語リハビリ
それぞれ、1回35分間x週5回x2週間 行った。
また、一部の患者と健常者のfMRIを撮り比べた。
次のようになった。
・物体観察グループにくらべ動作観察グループの失語症検査(Western Aphasia Battery)スコアは高く、
・トータルで通常の失語症リハビリにも匹敵し、
・語彙抽出と自発発語の点ではむしろ優れていた。
・fMRIでは 動作観察グループで ブローカ野や ウェルニッケ野 縁上回を含むミラーニューロンシステムがより強く活性化していた。
手の動作観察により言語野をふくむミラーニューロンシステムが活性化され、可塑性がうながされ訓練効果があがったと考えられる、
というおはなし。
感想:
まいどミラーニューロンの万能感。
いちど闘ったあいての技をコピーしてしまう北斗神拳奥義「水影心」もまたミラーニューロンのはたらきなのだろうか。
[ミラーニューロン]の関連記事
2018年12月27日
失語症は女性がなりやすいのか?
元
Sex differences in post-stroke aphasia rates are caused by age. A meta-analysis and database query
2018 12月 デンマーク
脳卒中患者の失語症の率は調査により15-68%と幅がある。さいきんのメタアナリシスでは約30%が失語症になるという。
これには男女のちがいも影響すると考えられている。いっぱんに女性の脳卒中のほうが重症であることから失語症は女性におおいとする考えと、言語機能がいっぽうの脳半球に偏る程度が男性のほうが強いことから失語症は男性におおくなるとする仮説があるがじっさいのところはよくわかっていない。
これを確認するべくこれまでの研究のメタアナリシスと、アメリカの公開データベースをつかってくわしくしらべてみたそうな。
失語症の性差に関係する研究論文を厳選してデータを統合 再解析した。
また、約200万人の脳卒中のアメリカ人患者を含む健康データベースをつかって、年齢や重症度を加えた解析をおこなったところ、
次のことがわかった。
・脳卒中で失語症の48362人をふくむ25の研究がみつかった。
・いずれの解析でも失語症率は男性より女性のほうが高かった。(約1.1倍)
・脳卒中の発症年齢で調整すると失語症率の有意な性差は確認できなかった。
脳卒中後の失語症率は女性で高かった。これは女性の言語機能のいっぽうの脳半球への偏りが小さいとする仮説に反するものだった。このような性差は患者の発症年齢のちがいで説明できそうだった、
というおはなし。
感想:
女性におおいにはおおいけど、女性だからなりやすいわけではなくて、長生きゆえにより高齢で脳卒中になるから症状が重くなって そのついでにってことなんだな。
2018年11月5日
失語症は腕を動かして治す
元
Robotic Arm Rehabilitation in Chronic Stroke Patients With Aphasia May Promote Speech and Language Recovery (but Effect Is Not Enhanced by Supplementary tDCS)
2018 10月 アメリカ
脳卒中を経験すると運動機能や感覚、認知、コミュニケーションに障害をもつことがある。これらを個別にリハビリしてゆくのはとても骨が折れるので、一石二鳥に回復できる方法が望まれている。
2007年に、ロボット支援の上肢訓練とtDCS(経頭蓋直流電気刺激)の組み合わせで亜急性期脳卒中の失語症がよくなった、という報告があった。
これを慢性期患者でたしかめてみたそうな。
左脳の脳卒中で失語症の慢性期患者17人について、ロボット支援の右の上肢運動訓練を週3回x12週間おこなった。
訓練前にtDCSについて on/off のグループにわけた。
この間、失語症訓練は行わなかった。
訓練前後の失語症評価を比べたところ、
次のようになった。
・ぜんたいとして運動性発話能力(ディアドコキネシス)があきらかに改善した。
・失語症の 意味カテゴリー語想起(Category naming)と失語症評価(Western Aphasia Battery)スコアも改善した。
・tDCSは失語症の改善度にまったく関連しなかった。
上肢運動訓練がその領域をこえて失語症の回復をも促す可能性を示せた、
というおはなし。
感想:
左腕を動かすと半側空間無視が治る、ってはなしと似ている。
左手を動かすと半側空間無視が改善するしくみをしらべてみた
左手を動かしてあげる → 半側空間無視対策
2018年7月12日
健常側の白質病変と失語症の関係
元
Leukoaraiosis is independently associated with naming outcome in poststroke aphasia
2018 7月 アメリカ
脳卒中のあとの失語症には梗塞のおおきさや位置、発症からの時間、年齢、利き手、性別などが影響する。
さらにネーミング(呼称)などのネットワーク的に複雑な働きを要する課題では 梗塞の起きていない健常な側の脳が関係してくると考えられている。
右脳の白質病変が言語機能に与える影響はよくわかっていないので脳卒中患者でくわしくしらべてみたそうな。
左脳損傷で失語症の脳卒中患者42人について、
健常側の右脳の白質病変の程度をMRIのFLAIR(フレア)条件で撮影し評価した。
これと3ヶ月以降の呼称課題の結果との関連を解析したところ、
次のようになった。
・右脳白質病変の重症度が高いと呼称課題スコアがあきらかに低かった。
・この関連は梗塞のおおきさや位置、発症からの時間、合併症にはよらなかった。
左脳卒中で失語症患者の呼称課題スコアは、右脳白質病変の重症度に影響された。失語症からの回復は健常側の白質の健全性によるのかも、、
というおはなし。
感想:
これ↓2週間後に撮ったじぶんのフレア画像からの動画。血腫とその周辺の白質病変を着色してある。
たしかに人の名前がでてこない。特に映画女優。顔ははっきりとイメージできるのにでてこない。
たとえば「スカーレット・ヨハンソン」はなんどしらべてもすぐにわすれて思い出せなくなる。
2017年12月30日
慢性期の失語症リハビリに適した訓練時間は
元
Efficacy of intensive aphasia therapy in patients with chronic stroke: a randomised controlled trial.
2017 12月 ドイツ
慢性期脳卒中の失語症リハビリは、短期の集中訓練が効果的であることが最近あきらかになってきた。
しかしどのくらい集中すればよいのかはわかっていない。
これを探るべく実験してみたそうな。
脳卒中の発症後1年以上経つ失語症患者30人を2グループにわけた。
いっぽうには1回2時間、もういっぽうには4時間の失語症リハビリ訓練を4週間継続した。
その後の改善度を複数の指標で評価 比較したところ、
次のようになった。
・"Aachen Aphasia Test" では訓練時間によらず両グループで言語パフォーマンスに同程度の明らかな改善が見られた。
・"Action Communication Test" では後半の2週間に4時間訓練グループの改善が見られなかった。
4週間の失語症リハビリでは1回2時間を超える訓練をおこなってもさらなる効果は確認できなかった。むしろ集中度はそのままに期間をすこし延長するとよいだろう、
というおはなし。
感想:
これ。↓
ランセット誌:慢性の失語症でも3週間の集中訓練で治る
2017年7月31日
失語症と構音障害 3ヶ月後に治ってる割合
元
Aphasia and Dysarthria in Acute Stroke: Recovery and Functional Outcome.
2017 7月 イギリス
脳卒中のあとの失語症や構音障害は患者の社会参加や生活の質、復職をむつかしくする原因でもある。
とくに構音障害についてはその回復過程の研究はおおくない。
失語症と構音障害の3ヶ月後の回復スピードと生活自立度への影響をしらべてみたそうな。
脳卒中患者データベースから8904人を抽出して NIHSSの失語症と構音障害スコアが1以上の者の3ヶ月後の回復状況をしらべたところ、
次のことがわかった。
・入院時、45.4%が失語症、69.5%が構音障害で、29.6%が両方だった。
・3ヶ月時点で脳卒中患者の17.9%で失語症が、40.1%で構音障害が治り、
・23.7%で失語症が、27%で構音障害がつづいていた。
・失語症が3ヶ月時点でも続いていると生活自立度も低かった。
失語症と構音障害は3ヶ月時点でも脳卒中患者の4分の1で続いていて、生活自立度の低下につながっていた、
というおはなし。
感想:
右脳の出血だけど ことばが出にくいことが いまだにある。だからゆっくりとはなすようにしている。
2017年6月9日
半側空間無視と失語症にも比例回復則はアリ?
元
Principles of proportional recovery after stroke generalize to neglect and aphasia.
2017 6月 スイス
脳卒中患者の運動機能は、低下したぶんの70%がおよそ3-6ヶ月間で勝手に回復するグループとほとんど回復しないグループに別れる。これを比例回復則 "proportional recovery rule"とよぶ。
運動機能にみられる比例回復則が半側空間無視や失語症にもあらわれるとする報告があるので確かめてみたそうな。
脳卒中で半側空間無視の患者35人と失語症の患者14人について、3週間後と3ヶ月時点での機能評価を行い回復度を比較したところ、
次のことがわかった。
・患者の回復度は良好と不良の2グループにはっきりと分かれた。
・半側空間無視の30人と失語症の10人は低下した機能ぶんの71%が回復した。
・残りの計9人の回復ぶんは25%未満だった。
脳卒中患者の半側空間無視や失語症にも 運動機能の回復にみられた比例関係と2分化が確認できた。運動機能と認知機能の回復には共通の可塑的プロセスがあるのではないか、、
というおはなし。
感想:
「治る人はすぐ治るし、治らない人は治らない」
言ってしまっては身も蓋もないテーマを語れるようになったのはおおきな進歩だとおもう。
Stroke誌:下肢運動機能の比例回復則からわかること
[比例回復則 "proportional recovery rule"]の関連記事
2017年3月6日
ランセット誌:慢性の失語症でも3週間の集中訓練で治る
元
Intensive speech and language therapy in patients with chronic aphasia after stroke: a randomised, open-label, blinded-endpoint, controlled trial in a health-care setting.
2017 2月 ドイツ
脳卒中で失語症になり 6ヶ月以上つづいている慢性期失語の患者は脳卒中全体の20%ほどいる。彼らへの集中的な言語聴覚療法は効果的であるとされながらもサンプル数が少なくエビデンスの質は低かった。
そこで慢性期失語症への集中的な言語聴覚療法の効果を大規模にしらべてみたそうな。
19のリハビリ施設から脳卒中で慢性失語の患者158人をえらび2グループに分けた。
言語聴覚療法は週10時間x3週間の訓練をおこなった。
いっぽうのグループへは訓練の開始を3週間遅らせた。
訓練直後、さらに6ヶ月後もフォローして比べたところ、
次のようになった。
・訓練直後、言語コミュニケーション能力が著しく改善した。まだ訓練を受けていないグループでは変化はなかった。
・6ヶ月後、両グループで同様の改善効果が持続していた。
・この効果は 脳卒中の種類や失語の種類、重症度に依らなかった。
脳卒中で慢性期失語症の患者への3週間の集中的な言語聴覚療法は、言語コミュニケーション能力を明らかに向上させる効果がある、
というおはなし。
感想:
STはできる子。なのにPTOTは、、、
JAMA誌:課題指向型訓練 やる意味ない
ランセット誌:超早期リハビリぜんぜん効果ない
2016年11月19日
メロディックイントネーションは慢性期の失語に効かない
元
Melodic Intonation Therapy in Chronic Aphasia: Evidence from a Pilot Randomized Controlled Trial.
2016 11月 オランダ
メロディック・イントネーション・セラピー(MIT)はメロディやリズムに合わせて発話を促す訓練法で、非流暢性の失語症患者に効果的であると考えられている。
しかしランダム化比較試験(RCT)はほとんど行われていない。
そこでMITのRCTを慢性期脳卒中患者で試してみたそうな。
脳卒中の発症から1年以上の失語症患者をMITあり10人、MITなし7人の2グループに分け6週間訓練をおこなった。
訓練終了から6週間後までフォローしたところ、
次のようになった。
・MITにより訓練内容の反復発話能力は明らかに改善した。
・しかし効果は持続しなかった。
・過去におこなった亜急性期患者を対象にした同条件の実験結果にはまったく及ばない限定的な効果しか得られなかった。
慢性期脳卒中患者へのメロディック・イントネーション・セラピーは亜急性期の患者に比べ効果が限定的だった、
というおはなし。

感想:
これ↓思い出した。
メロディック・イントネーション・セラピーに音の高さ変化は必要か
メロディック・イントネーション・セラピーで脳の量が増えた
2016年10月8日
ところで 言語聴覚療法はやる意味あるの?
元
Speech and Language Therapy for Aphasia After Stroke
2016 10月 イギリス
言語聴覚療法(SLT)は言語コミュニケーション能力の改善を目的とし 多くの手法や考え方がある。
そこで 脳卒中失語症患者へのSLTの効果について検証してみたそうな。
関係する過去の研究を厳選してデータを統合 再解析したところ、
次のことがわかった。
・SLTなしと比較した27の研究(n=1620)、および手法を比較した38の研究(n=1242)がみつかった。
・会話理解、発話、読解、筆記のすべてでSLTは有益で、
・あまり重症でない患者にはSLTの集中訓練が明らかに効果的だった。
脳卒中失語患者への言語聴覚療法は言語コミュニケーション能力の改善に有益で、特に集中訓練が効果的だった、
というおはなし。

感想:
てっきり言語聴覚療法にはエビデンスが充分にあって、この種の検証はいまさら必要ないと思ってた。
これ↓思い出した。
ランセット誌:慢性の失語症でも3週間の集中訓練で治る
失語症訓練は一気にやったほうが効果的... ?
2016年8月5日
脳卒中患者になぞなぞやらせてみた
元
Ability to solve riddles in patients with speech and language impairments after stroke.
2016 4月 ボスニアヘルツェゴビナ
なぞなぞを解くためには複雑な言語構造を解析する能力が要求される。
そこで、脳卒中患者のなぞなぞを解く能力について実験してみたそうな。
平均年齢69、発症後50日前後の脳卒中患者88人になぞなぞ10問を出し90秒以内に答えさせた。
正答率と言語障害の有無、脳の損傷位置、片麻痺の左右との関連を解析したところ、
次のようになった。
・左側麻痺患者45人の正答率は57%で そのうち7人が言語障害だった。
・右側麻痺患者42人の正答率は37%で そのうち27人が言語障害だった。
・言語障害者の正答率は27%で、
・非言語障害者の正答率は60% だった。
・シルビウス裂周囲の特にウェルニッケ野に病巣があると正答率が低かった。
脳卒中で言語障害のある患者のなぞなぞ正答率は低かった。特に左脳のシルビウス裂周囲に病巣のある患者で顕著だった、
というおはなし。

感想:
言語障害(SLD)あるともっとダメダメかと思ってたけど、意外にガンバってる人おおい。
2016年7月15日
脳卒中の失語症を予測するコネクトームマッピングとは
元
Multivariate Connectome-Based Symptom Mapping in Post-Stroke Patients: Networks Supporting Language and Speech.
2016 6月 アメリカ
言語処理ネットワークは脳にひろくまたがっているため脳損傷の位置を確認しただけではどのような言語障害が現れるのか予想しにくい。
そこで 脳にひろがる領野の接続状態を表す地図 いわゆるコネクトームを作成して実際の患者の状態との関係を調べてみたそうな。
左脳損傷の脳卒中患者90人について脳の解剖情報、壊死した組織、拡散テンソルを表す画像 を撮影し、機械学習アルゴリズムも用いてコネクトームマッピングを行った。
言語機能(流暢さ、理解、反復、命名能力)を調べ対応させたところ、
次のことがわかった。
・コネクトーム画像から得られた失語症状予測は、通常のMRI検査の結果とよく一致していた。
・特に流暢さの点で頭頂領域が重要そうであることがコネクトーム画像でわかった。
コネクトームマッピングが従来の画像診断に相補的な役割を担えるようになるかもしれない、
というおはなし。

感想:
この研究があちこちのニュースサイトで紹介されていたので関心をもった。
拡散テンソルイメージングは白質繊維の間隙にある水分子の動きやすさの方向を可視化したもので 神経シグナルの流れを追ったものではない。
だから解剖をよく知る者にとっては新たに得る情報はほとんどない。もう15年以上まえからあるが 綺麗なグラフィックス以外に役立つところを見たことがない。
しかし同じコネクトものでも安静時fMRIの Functinal Connectivity解析はまったく別で、とても期待している。
2016年2月11日
交差性失語になったバイリンガルの男性
元
Recovery of language function in Korean-Japanese crossed bilingual aphasia following right basal ganglia hemorrhage.
2016 2月 韓国
右利き右脳損傷なのに言語に障害を持つことを「交叉性失語」という。
バイリンガルで交叉性失語になった事例があったそうな。
韓国語と日本語に堪能な47歳男性右利きが 右脳基底核に出血を起こし、失語症になった。
韓国語と日本語の回復過程を調べたところ、
次のようになった。
・1ヶ月後の失語指数は韓国語32 日本語51 で日本語の方が回復良好だった。
・脳機能MRIでは両言語ともに左脳の特に下前頭回の働きが活発だった。
・韓国語トレーニングを行って6ヶ月後、韓国語は明らかに改善したが、
・韓国語の改善効果が日本語にも現れることはなかった。
優位脳の皮質下の損傷がバイリンガル男性の一方の言語に影響した。その後 言語機能が左脳に統合されたのだろう、
というおはなし。

感想:
交叉性失語を初めて耳にしたので関心をもった。
2015年12月1日
失語症患者が「読みやすい!」と感じるフォント
元
Do particular design features assist people with aphasia to comprehend text? An exploratory study.
2015 11月 イギリス
失語症患者が理解しやすい文字、文章の特徴を調べてみたそうな。
9人の失語症患者について、読んで理解がしやすい文章テキストのフォントの種類、大文字 小文字の区別、補助画像の有無を調べ解析したところ、
次のことがわかった。
・フォントは文字飾りのないサンセリフ(sans-serif)がセリフ(serif)よりも明らかに理解しやすく、
・大文字よりも小文字表記のほうが分かりやすかった。
・テキストが読みにくい場合、理解を助ける目的の1枚の画像はあまり効果的ではなかった。
失語症患者の文章理解は文字のフォント、大文字 小文字で影響を受けた。また、補助画像1枚では大して理解の助けにはならなかった、
というおはなし。

感想:
毎回できるだけ写真や図をなにか1枚貼るように心がけているけど、あえて説明文は添えないようにしている。
わかったような気になってくれればいいと思うから。
BBエビデンス
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