2019年4月2日

日本人のTIA再発原因1位は


Small vessel occlusion is a high-risk etiology for early recurrent stroke after transient ischemic attack
2019  3月  日本

この10年でTIAはこれまで考えられていたよりも脳卒中リスクが高いことがわかってきた。

TIAの原因について 欧米の調査ではアテローム血栓性(large artery atherosclerosis:LAA)がもっともおおい。いっぽう東アジアの調査はすくなく、ラクナ梗塞でもある小血管疾患(Small vessel occlusion:SVO)のそれがおおいとする報告がある。

そこで、SVOタイプのTIAが つづく脳卒中の再発原因としてどの位置にいるものかくわしくしらべてみたそうな。




一過性脳虚血発作の国内多施設共同前向き観察研究 PROspective Multicenter registry to Identify Subsequent cardiovascular Events after TIA (PROMISE-TIA) の1320人のTIA患者の記録から

30日以内に脳卒中を起こした患者を抽出して解析したところ、



次のことがわかった。

・TIA 1320人の原因として、SVOが322人、LAA 259人、CE(cardioembolism:心原性脳塞栓)231人、その他 508人と推定された。

・そして61人(4.6%)が30日以内に再発し脳卒中になった。

・その再発率は、SVOタイプが7.8%ともっとも高く、ついでLAA 5.4%だった。

・再発脳卒中にあきらかに関連する要因として、SVOタイプのTIAの経験、収縮期血圧、3時間以内の入院、が確認でき、

・とくに脳の深部にラクナ梗塞がある場合に再発リスクが非常に高かった。
ラクナ梗塞タイプのTIA患者で脳の深部にそれがあるばあい、まもなく脳卒中を起こすリスクが他のTIAよりも高かった、



というおはなし。

図:再発するTIAの原因別


感想:

なぜかTIAから3時間以内に入院してきた患者の再発リスクが2.21倍も高かった。たぶんこういうこと。↓

すぐに救急車よぶようなひとはこの方面への意識がとても高い。とうぜん退院後も再発を待ち構えているはずで、
わずかな違和感でも「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」とばかりに119するから。

もしくはうっかりt-PAを喰らって脳出血になるパターン。
急いで病院に行くと脳卒中でもないのに血栓溶解治療されてしまう危険性について

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