2019年11月22日

麻痺の程度と上肢の使用時間


Upper limb use differs among people with varied upper limb impairment levels early post-stroke- a single-site, cross-sectional, observational study
2019  11月  シンガポール

脳卒中後の上肢機能の回復は不完全なものになりがちである。

とくに最初の4週間はもっとも回復いちじるしい時期ではあるが、この期間の重度麻痺患者の上肢の使用状況についての報告はほとんどないのでくわしくしらべてみたそうな。



発症から4週間以内の脳卒中患者60人について、

上肢運動機能をFugl-MeyerULスコアで 軽度麻痺(51-66)、中程度麻痺(23-50)、重度麻痺(0-22)の3グループに分類した。

加速度計を麻痺手に24時間装着して使用状況を測定した。
健常者30人の非利き手についても同様の測定をした。



次のことがわかった。

・1日あたり麻痺手を6時間以上使った患者の割合は、軽度麻痺で63%、中程度麻痺では13.3%、重度麻痺は0%だった。

・中重度麻痺手の非麻痺手のに対する使用時間の比率は、リハビリ訓練中のほうが高かった。

・健常者の非利き手使用時間は8.7時間で、いずれの患者よりも長かった。

脳卒中患者の麻痺上肢活用頻度は麻痺の程度でことなった。中程度以上の麻痺患者にはもっと動かせるポテンシャルがあった、


というおはなし。

図:FMULスコアと麻痺手使用時間


感想:

あたりまえの内容なんだけど、
うえのプロットがほぼ線形で、FMULスコアがうまく機能しているように思えたので関心をもった。

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