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2020年4月15日

蛋白質エネルギー栄養障害と運動機能


Preventing protein-energy malnutrition after cortical stroke enhances recovery of symmetry in forelimb use during spontaneous exploration
2020  4月  カナダ

脳卒中のあと "蛋白質エネルギー栄養障害"(PEM:protein-energy malnutrition)がよくみられる。

PEMは嚥下障害や意識低下、うつ、上肢の麻痺などによっておきやすくなる。PEMはまた高死亡率、機能回復不良とも関連している。

そこで、PEM予防による脳卒中の前足機能、梗塞サイズ、への改善効果を動物で実験してみたそうな。




人為的に脳卒中にしたネズミをつかって脳卒中前後での前足使用の対称性をシリンダーテストでしらべた。
このとき、シリンダー上での活動を3フェイズ(Initiation, Exploration, Termination)にわけて評価した。

食事摂取量は毎日、体重は毎週モニターした。

前足使用検査は手術後4日目と、コントロール食またはPEM食(低タンパク質)に割り付ける直前、16日目と29日目に行った。

血液、脳、肝臓は30日目に採取した。



次のようになった。

・低タンパク質食により、体重と食物摂取量の減少および肝脂質の増加によってPEMとなった。

・脳卒中とPEMは独立して血清α-2-マクログロブリン濃度の増加を誘発したが、PEM単独ではアルブミンが減少した。

・PEMグループでは16日目および29日目のExploration(探索中)の前足使用対称性の回復が低下したが、梗塞サイズは変わらなかった。

・脳卒中により29日目までの麻痺側の探索中の前足への依存度は低下したが、PEMの有無によるあきらかな影響はなかった。

脳卒中患者の蛋白質エネルギー障害の予防は運動機能の回復に有益かも、、、


というおはなし。

図:蛋白質エネルギー障害と脳卒中の運動機能


感想:

栄養のあるものをいっぱい食べることが回復への近道ってこと。
脳卒中になったら豆腐、がんも、油揚げ

【飯食ったか?】 栄養不良で脳卒中

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