元
2020 4月 スイス
脳動静脈奇形に伴う脳内出血(bAVM-ICH)と特発性(自然発症)の脳内出血(SICH)では、致死率や回復不良率が異なる。
しかしこれらは、血腫除去術が必要となったケースで比較されたことがないのでくわしくしらべてみたそうな。
チューリッヒ大学病院脳神経外科で外科的治療を受けたICH患者のうち、2015年1月から2018年7月までのデータを収集した。ロジスティック回帰分析を行い、人口統計学、入院時の特徴、脳卒中リスク因子を調整して、グループ間の機能的転帰を比較した。
次のことがわかった。
・この間に、bAVM-ICH患者26例とSICH患者115例があった。・bAVM-ICH患者は若く、高血圧の可能性は低かったが、・血腫の体積 位置、脳室内出血、その他の脳卒中危険因子に有意な差はなかった。・bAVM-ICH患者では、短期および長期の追跡調査において、回復良好率があきらかに高かった。これらの差は交絡因子を調整した後も有意であった。
血腫除去術を必要とする脳内出血のうち脳動静脈奇形の患者は年齢が若く、高血圧症の既往が少ないなどの交絡因子を補正した後であっても、自然発症の脳内出血患者よりも回復が良好だった、
というおはなし。
感想:
AVMは特殊すぎ とかんがえて、いままで記事としてあつかうことを避けてきた。
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