元2020 9月 韓国
頭蓋内動脈瘤は高齢者におおく発生するが、若年者でも動脈瘤性くも膜下出血が報告されることがあり、40歳未満は全体の10-20%を占めるという。
そこで、40歳未満と40歳以上でのくも膜下出血の破裂動脈瘤の特徴をくらべてみたそうな。
2008-2018のくも膜下出血患者389例(20-39歳103例、40歳以上286例)のデータを解析したところ、
次のことがわかった。
・40歳未満の若年成人患者には男性がおおく(63.1% vs. 39.2%)、喫煙者でもあった(40.5% vs. 36.0%)。・若年成人患者ではハントヘスグレード、フィッシャーグレードが低く、術後の罹患率が低く、臨床転帰良好な傾向を示した。・動脈瘤の破裂は両群ともに前大脳動脈でもっともおおく発生したが、若年成人では内頚動脈と後循環系での破裂はすくなかった。・若年成人患者の動脈瘤は細長いか不規則形状のものがおおく対照群よりも有意に小さかった。