元2020 11月 日本
脳小血管病(ラクナ梗塞や微小脳出血など)は症状のない疾患で加齢にともない増加する。
身体活動が脳小血管病の予防になる可能性がある。
そこで、健康な日本人男性を対象に、1日の歩数と脳小血管病との関連をくわしくしらべてみたそうな。
脳卒中を発症したことのない男性680人を対象にした。
2008年に歩数計をつかった1週間の歩数計測ののち、
2012年にMRIで、脳小血管病(白質病変、脳室周囲病変、ラクナ梗塞、微小脳出血)の有無をフォローした。
1日あたりの歩数範囲を170人ごとに4分割して
(Q1:6060歩以下、Q2:6061-8174歩、Q3:8175-10614歩、Q4:10615歩以上)、
関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・脳小血管病のオッズ比は1日あたりの歩数と有意に関連しており、・歩数の少ないQ1と比較してQ3でもっとも低かった。・微小脳出血との関連は認められなかった。・歩数と白質病変体積との間に線形の逆の関連がみられた。・これらの関連は年齢、喫煙、飲酒と独立していた。
健康な日本人男性では、歩数と脳小血管病とのあいだにJ字型の関係が認められ、1日の歩数が8000-1万歩の者で最もリスクが低かった。また歩数が多いほど白質病変体積が少なかった、
というおはなし。
感想:
「きょうは歩いたぁー」って日でも 8000歩はなかなかいかない。
