元2021 3月 韓国
脳卒中経験者の65%は認知機能が低下し、30%は認知症に至るという。
血圧が測定するたびに異なる 血圧変動性(Blood pressure variability:BPV)が高いと脳が低灌流状態になりやすく、認知機能にも影響すると考えられる。
そこで、脳梗塞患者でのBPVの程度と認知機能との関連をくわしくしらべてみたそうな。
韓国のPICASSO研究から1240人の脳梗塞患者について、
収縮期血圧測定の値が5回以上得られた患者のみを対象とし、
認知機能をMMSEスコアで評価 フォローした。
次のようになった。
・平均年齢65、計746人が対象となった。・彼らのMMSEスコアの最初の平均値は24.9で、血圧測定回数の中央値は11回だった。・平均2.6年のフォロー中にMMSEスコアはBPV最低群では25.4→27.8、BPV最高群では23.9→23.2に移り変わった。・関連因子を調整後では、BPVが高いほど 時間の経過とともに認知機能の低下が速くなっていった。・平均収縮期血圧と認知機能との間には関連はみられなかった。