元2021 4月 シンガポール
片側感覚症候群(Hemisensory syndrome)は身体のいっぽうの側の感覚変容と定義されていて、手口感覚症候群(cheiro-oral-crural syndrome)なども含む。
片側感覚症候群の原因の1つには脳梗塞が考えられるが、画像診断におよぶケースはすくない。
そこで、片側感覚症候群で入院した患者について、脳梗塞が病因である場合とその特徴についてくわしくしらべてみたそうな。
2015年10月から2016年3月までに片側感覚症候群で入院し、MRI検査を受けた患者の記録を解析した。
拡散強調MRIで、拡散制限(高信号)域がある場合を「脳梗塞あり」とした。
次のようになった。
・患者は計79人で、男性45.6%、女性54.4%、年齢30-87(平均54)だった。・22.8%が急性脳梗塞とわかった。・梗塞部位は視床が半数だった。・脳梗塞がわかった片側感覚症候群の患者は、発症から24時間以内の入院(オッズ比31.4)であることがおおく、他に 喫煙、高齢といった特徴が見られた。
片側感覚症候群患者のうち、急な発症で、喫煙や高齢のばあい、脳梗塞の可能性が高い、
というおはなし。
感想:
片側感覚症候群しらなかった。
検索すると日本語サイトが2つみつかっただけ。
拡散強調MRIが普及したおかげで、その謎の病因の2割が解明されたってことか。