元2021 5月 韓国
脳卒中患者の心理的、身体的回復を目的にアニマルセラピー(Animal-assisted therapy:AAT)が行われることがある。
AATでは体幹筋や呼吸筋の収縮がおき、バランスや歩行、呼吸機能の向上が期待できる。
そこで、脳卒中患者への犬をもちいたAATの効果について、ランダム化比較試験をやってみたそうな。
脳卒中患者30人を、AAT群と対照群にわけた。
AAT群では患者の腰と犬を弾性ベルトでつなぎ、共に歩行させた。
歩行パフォーマンス(速度、歩幅、歩調、対称性)および
呼吸機能(1秒間の強制呼気量、強制バイタル容量、ピーク呼気流量、最大吸気圧、最大呼気圧)と
心理変数(やる気、抑うつ度)を8週間の介入前後で評価した。
次のようになった。
・歩行パフォーマンス、呼吸機能、心理変数のいずれもAAT群で有意に改善した。