元2021 8月 イギリス
新型コロナウイルス感染症COVID-19のワクチンの一部(アストラゼネカ、ヤンセン)で血小板減少症と脳静脈洞血栓症が報告され、使用が一時停止になったことがある。
そこで、イギリスでのアストラゼネカとファイザーのワクチン接種に関連した脳静脈洞血栓症等のリスクをくわしくしらべてみたそうな。
2020年12月-2021年4月のワクチン接種者2910万人の記録と、
国家統計局の死亡データ、コロナウイルス陽性データ、入院データ、をリンクさせて、
接種後28日以内の血小板減少症、脳静脈洞血栓症、脳梗塞、等との関連を解析した。
次のことがわかった。
・アストラゼネカのワクチン接種1960万人、ファイザーの951万人、コロナウイルス陽性者の175万人、が含まれた。・アストラゼネカまたはファイザーワクチンを接種した場合、もしくはコロナウイルス陽性となった場合は、血小板減少症と脳静脈洞血栓症リスクが有意に高かった。・このほかに、ファイザーワクチン接種またはコロナウイルス陽性の場合は、脳梗塞リスクが高かった。
アストラゼネカやファイザーのワクチンを接種したあとは、コロナウイルスへの感染ほどではないにしても、血小板減少症や脳静脈洞血栓症、脳梗塞のリスクがあきらかに高かった、
というおはなし。
感想:
ワクチン打つと、まれではあるけれど、感染したのと同じような血管系イベントを体験できるということ。
ちなみに、さいきんイスラエルから、
「デルタ株に対しては、ワクチン接種者のほうが非接種者よりも13倍も感染しやすいことがわかった」という報告があがった↓。
流れが変わってきている感。