元2022 1月 中国
拡張期血圧のみが高い孤立性拡張期高血圧(Isolated diastolic hypertension:IDH)は、
欧州心臓病学会の基準では、収縮期血圧が140mmHg未満、拡張期血圧が90mmHg以上と定義されている。
IDHは重大視されておらず、その86%は治療を受けていない。
そこで、IDHと脳卒中など心血管疾患との関連をあきらかにするべく、メタアナリシスをこころみたそうな。
2021年までの関係する論文を厳選して、データを統合 再解析した。
次のことがわかった。
・参加者489814人を含む15の研究が見つかった。・フォロー期間は4.3年から29年だった。・IDHは心血管イベント、とくに脳卒中のうち脳出血のリスク上昇と関連があった。・しかし総死亡や脳梗塞リスクとの関連はなかった。・これらの関連は、アジア人の55歳未満で顕著だった。