元2021 2月 中国
拡張期血圧が極端に低いと心血管系の有害事象が増加することが報告されている(拡張期J字型現象)。
しかし現在のガイドラインでは拡張期血圧の下限については言及されておらず、130/80mmHg以下の目標が推奨されているのみである。
そこで収縮期血圧が130mmHg未満の者にも拡張期J字型現象がみられるものかくわしくしらべてみたそうな。
収縮期血圧の介入試験SPRINT および 糖尿病と血圧のACCORD-BP研究の記録から、
収縮期血圧が130mmHg未満を達成した患者の転帰データを解析した。
次のことがわかった。
・血圧治療をうけた合計7515人が対象となった。・総死亡、心筋梗塞、脳梗塞のリスク、は拡張期血圧が70-80mmHgのときもっとも低かった。・拡張期血圧が60mmHg未満ではこれらリスクがあきらかに増加した。
降圧治療により拡張期血圧が60mmHg未満に低下すると、脳梗塞や心筋梗塞、死亡率の増加と関連していることがあきらかになった。拡張期血圧は70-80mmHgが最適であると考えられた、
というおはなし。
感想:
ディオバンという降圧薬を出された直後、80/60mmHgという血圧を体験した。このときは目の前が真っ白になり膝から崩れ落ちた思い出。