元2022 4月 アメリカ
脳内出血は脳卒中全体の15%を占めるにすぎないが、死亡率は非常に高い。
治療には病因をあきらかにすることが必要で、それら病因には 高血圧性、アミロイドアンギオパチー、抗血栓薬、肝硬変、血小板減少症、などが挙げられる。
これらのうちおよそ半数を占める高血圧性の患者を容易に判定できれば不要な検査をへらすことができる。
そこで、高血圧性の脳内出血を特定するための方法をくわしくしらべてみたそうな。
2014-2019年の非外傷性脳内出血患者について病因をあきらかにし、
高血圧性病因と関連の強い変数を解析した。
次のようになった。
・380人の脳内出血患者のうち、42%が高血圧性だった。・CT画像上での深部出血、黒人、高血圧歴、腎臓病、左室肥大、入院時の血圧の高さが、高血圧性の病因と有意に関連していた。・心房細動と抗凝固薬は非高血圧性の病因と関連していた。・深部(基底核や脳幹など)出血に加えて高血圧の既往を考え合わせると高血圧性病因を高精度に特定できた。・その他の変数を追加しても診断精度(感度や特異度)は向上しなかった。
脳内出血では深部病変と高血圧の既往が確認できれば、まず高血圧性の脳内出血であると考えられ、さらなる検査は必要ないだろう、
というおはなし。
My脳内出血
感想:
じぶんが高血圧性の脳内出血だったから関心をもった。