元2022 3月 台湾
脳卒中で片麻痺の患者には歩行支援のために短下肢装具がよく用いられる。
短下肢装具には、従来の後方支柱型やさいきんでは前方支柱型がある。
前方支柱型にはストレッチ効果が期待されているがその優劣には結論がでていないので、くわしくしらべてみたそうな。
慢性期の脳卒中で片麻痺の患者124人から足首に痙縮のある20人を厳選し、
ランダムに後方支柱型、前方支柱型の短下肢装具に割り当て、
1日6時間の装着を30日間続けた。
その後もういっぽうの側にクロスオーバーさせて同様の実験をした。
次のようになった。
・前方支柱型では後方支柱型にくらべて、痙縮度MASスコアおよび歩行速度があきらかに改善し、・ダイナミック筋電図測定において内側腓腹筋のストレッチ反射および歩行時の信号振幅も有意に改善していた。
脳卒中患者への短下肢装具では、後方支柱型にくらべて前方支柱型のほうが静的および動的な足首関節の痙縮軽減におおきな効果を示し、速い歩行を可能にする、
というおはなし。
感想:
かかとが地面にダイレクト接地することによるフィードバックが良い、ってなことが書いてある。
後方支柱型はネガティブな結果しかでていないから、期待できるかも。