元2022 10月 オランダ
くも膜下出血が予後不良となる2大要因は、再出血と遅発性脳梗塞である。
これらはいずれも血圧と関係していると考えられるが、これまでの研究では結論が一貫していないので、くわしくしらべてみたそうな。
ユトレヒトとアムステルダムの大学病院の集中治療室に入院中の動脈瘤性くも膜下出血患者1167人を対象とした。
脳の灌流状態をよく反映すると考えられる
平均血圧 [=拡張期血圧+(収縮期血圧ー拡張期血圧)÷3] との関連を解析した。
次のようになった。
・再出血はその直前の6時間以内の平均血圧が100mmHg以下のときリスクが低く、・たとえば平均血圧80mmHgでは、100mmHgのときの再出血リスクの0.30倍だった。・遅発性脳梗塞は平均血圧が60mmHgを下回るとリスクが高くなった。・たとえば平均血圧50mmHgでは100mmHgのときの遅発性脳梗塞リスクの2.59倍だった。
