元2022 9月 中国
運動イメージ訓練は、実際の動作をともなうことなく想像だけで運動リハーサルをおこなう簡単かつ低コストな方法であり、麻痺の程度によらない。
これまで脳卒中患者への有効性を示すおおくのエビデンスがあるが、とくに下肢機能への影響についてメタアナリシスをこころみたそうな。
2022年6月までの、脳卒中患者の下肢機能への運動イメージ訓練+通常リハビリの効果を研究するランダム化比較試験を厳選し、データを統合 再解析した。
次のことがわかった。
・参加者1109人を含む23の研究を対象とした。・運動イメージ訓練と通常リハビリを併用すると、通常リハビリのみの場合にくらべて、運動機能、バランス機能、歩行パラメータ(スピード、歩幅、歩調)、日常生活動作の点で有意な改善があった。・とくに急性期では運動機能と日常生活動作が改善し、・慢性期では歩行速度に効果があった。・さらに、亜急性期では歩幅、歩調、バランス機能におおきな改善をもたらした。
通常のリハビリに運動イメージ訓練を加えると、急性期から慢性期の脳卒中患者の下肢機能にすぐれた改善効果をもたらす、
というおはなし。
感想:
いろんな脳卒中リハビリ法があるけれど、「想像するちから」こそがもっとも必要とされていることなんよ↓。
