元2022 11月 アメリカ
アメリカでは50歳以上のほぼすべての人が水痘帯状疱疹ウイルスに感染しているため、免疫不全の状態が続くと「帯状疱疹」を発症する。
帯状疱疹が全身性の炎症や血行動態変化を引き起こし脳卒中の原因となるとする報告が多くあるが、その長期的影響についてはわかっていないのでくわしくしらべてみたそうな。
アメリカの看護師と医療従事者を対象とした3つの研究に参加した女性9万人、男性3万人以上について、
帯状疱疹の既往の有無とその後の脳卒中の発生を2年毎にフォローした。
次のようになった。
・15年ほどのフォロー期間に脳卒中36000件がおきた。・帯状疱疹の既往は脳卒中の長期リスクと有意かつ独立に関連していた。・帯状疱疹の既往のない人にくらべて、帯状疱疹から1-4年の人では脳卒中リスクは1.05倍、5-8年では1.38倍、9-12年では1.28倍、13年以上では1.19倍だった。
帯状疱疹を経験するとその後12年以上にわたり、あきらかに脳卒中が起きやすい状態が続くことがわかった、
というおはなし。
感想:
接種によって免疫不全をおこすことが原因と考えられている。
ちなみに免疫不全が長期により進んだ状態をAIDS(エイズ)とよぶ。
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