元2023 2月 中国
脳梗塞の発生に腸内細菌の関与を示すエビデンスがふえつつある。
これらエビデンスは細菌の種類やくみあわせ、脳梗塞タイプで影響がことなる可能性があり一般化することがむつかしい。
そこで、特定の腸内細菌と種類別脳梗塞との因果関係をしらべるために、メンデルランダム化解析をこころみたそうな。
MiBioGenコンソーシアムから194種類の細菌に関連する一塩基多型(N = 18,340)を抽出した。
これらと、心原性脳塞栓症(CES, N = 410,484)、ラクナ梗塞(SVS, N = 198,048)、アテローム血栓性脳梗塞(LAS, N = 198,048)の患者との関連を解析した。
次のようになった。
・LAS、SVS、CESのリスクを増加させる細菌はそれぞれ、4、3、4種類あり、・リスク低下させる細菌はそれぞれ、5、6、5種類あった。・これらのうちインテスティニモナス(Intestinimonas)属の細菌はLASとSVSと逆相関にあり、・ラクノスピラ(Lachnospiraceae)属の細菌はSVSとCESのリスク低下と関連していた。
特定の腸内細菌の存在が、脳梗塞の種類別の発生率と因果関係にあった。とくに酪酸産生に関係する細菌であるインテスティニモナスとラクノスピラは複数種類の脳梗塞を防ぐはたらきがあった、
というおはなし。
感想:
短鎖脂肪酸である「酪酸」が良いとは聞いていた↓。それを産生する細菌がとても大切だってこと。
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