元2023 2月 イギリス
さいきんの研究では食事から摂る炭水化物と脳卒中など心血管疾患との関連は、炭水化物の量よりもむしろ質に依存する可能性が指摘されている。
炭水化物は、でんぷん、食物繊維、または遊離糖(free sugar)として分類することができる。
とくに遊離糖は、食品に加えられるブドウ糖やショ糖のほか、はちみつ、シロップ、果汁など天然の糖類を指す。
これらの摂取量と脳卒中との関連を大規模にしらべてみたそうな。
UKバイオバンクの参加者110497人を対象に、
9.4年のフォロー期間中の脳卒中1124例と炭水化物の種類別摂取量との関連を解析した。
次のことがわかった。
・炭水化物の総摂取量は心血管疾患(脳卒中と虚血性心疾患の合計)の発生と関連しなかった。・遊離糖の摂取量は脳卒中と正の相関があり、食物繊維は逆相関にあった。・摂取エネルギーの5%を、精製でんぷんから全粒粉でんぷんに、または遊離糖を非遊離糖に置き換える推定では脳卒中リスクは低下した。・遊離糖の摂取は中性脂肪と正の相関にあった。
原材料に自然に含まれる炭水化物ではなく、食品にあとから添加するタイプの糖をおおく摂るほど脳卒中の発症率が高かった、
というおはなし。
とれたてのはちみつ
感想:
「遊離糖」がまったく記憶になかったので関心をもった。
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