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2023年2月2日

脳卒中後の「疲労」は視覚障害のせい

2023  1月  ノルウェー


脳卒中後の「疲労」は、軽症患者でもよくみられしかも長く続き、6年後に37%の患者で持続しているという報告もある。

長期におよぶ疲労が生活の質QoLを決める12の機能領域と関連しているかどうかをくわしくしらべてみたそうな。



平均年齢67で、軽-中等症の脳卒中患者144人について、

12領域(セルフケア、視覚、言語、移動、仕事、上肢機能、思考、パーソナリティ、家族内の役割、気分、社会的役割、エネルギー)からなる Stroke-Specific Quality of Lifeスケールの質問に答えてもらい、

Fatigue Severity スケール 5以上をもって疲労とし、関連を解析した。



次のようになった。

・51人35%が脳卒中後3-4年目に重度の疲労を報告した。

・同居人がいる場合や勤め先のある者は有意に疲労が少なかった。

・SSQoLのすべての領域は、FSスケールと有意に関連していた。

・とくに、「エネルギー」「気分」「視覚」の3領域は、重度の長期疲労と独立に関連していた。


脳卒中経験者のうち、視覚に問題を抱える者は「疲労」を経験している可能性が高かった、


というおはなし。
視覚障害の図

感想:

SSQoLの視覚についての質問は以下の3つとのこと。

(a) テレビを楽しむのに十分な視力が得られなかったか? 
(b) 視力が悪いために、物に手を伸ばすのに苦労しましたか?
(c) 片方のものが見えにくかったですか?



脳卒中のおかげで突然の視力低下(1.5→0.4)と謎の疲労に長く悩まされたので関心をもった。

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