元2023 2月 ポルトガル
頸部脳動脈解離は、頸部または頭蓋内の動脈の内膜が裂けてできた偽腔に血液が充満して頭や顔、首に痛みが生じる。
この痛みは、1-3ヶ月内に解消する急性痛と持続痛に分類できる。
急性痛にくらべて持続痛の報告は圧倒的にすくないのでくわしくしらべてみたそうな。
ポルトガルの三次病院での2015-2020年の患者を対象とし、頭痛の持続状況をインタビュー確認した。
次のことがわかった。
・92人の患者がみつかり、26.1%24人は発症時から3ヶ月以上頭痛が持続し、そのうち20人は平均2.5年後のインタビュー時にも頭痛があった。・頭痛が持続する患者とそうでない患者で人口統計学的特徴や血管危険因子に違いはなかったが、・持続する患者には、頭痛の既往や後方循環解離、神経症状の重症度が低い、という特徴をもつ割合が有意に高かった。
頸部脳動脈解離を経験した患者の4分の1は頭痛が数年間にもわたり持続していた。彼らには頭痛持ち、後方循環の病変、重症度が低い、といった特徴があった、
というおはなし。
感想:
身近に似た状態のひとがいるので関心がある。
ほとんどの場合、2週間ほどで頭痛は一旦おさまる↓。
[(頚部 OR 頸部)(解離 OR 乖離)]の関連記事