元2023 3月 中国
脳内出血のあとは、脳全体や末梢に炎症がみられる。
全身性炎症反応症候群(SIRS)は通常、感染症によって引き起こされるが、脳内出血がきっかけになることもある。しかしその研究はすくない。
そこで、脳内出血後のSIRSの有病率と臨床転帰について、くわしくしらべてみたそうな。
2014-2016年の自然発症の脳内出血患者1159人の記録を対象に、
入院時SIRSの定義を、(1)体温>38℃または<36℃、(2)呼吸数>20/分、(3)心拍数>90/分、(4)白血球数>12000/μLまたは<4000/μLとし、
1ヶ月、3ヶ月、1年後の転帰との関連を解析した。
次のようになった。
・SIRSは13.5%157人にみられ、・1カ月、3カ月、1年後の死亡リスクはそれぞれ、SIRSでない場合の 2.53、2.43、2.03倍だった。・SIRSと死亡率との関連は、高齢患者や血腫のおおきい患者で顕著だった。