元2023 2月 中国
脳卒中患者はマルチタスクが困難である。
歩行に認知課題を重ねるデュアルタスク(二重課題)歩行をさせると脳卒中患者の日常生活での歩行能力を推し量ることができる。
二重課題によっていずれかいっぽうの課題パフォーマンスが低下することがある。その背景としてCapacity理論、Bottleneck理論、Multiple resource理論などが提唱されている。
脳の前頭前野が二重課題の実行にかかわるとされ、おおくの研究がなされているので、二重課題内容と前頭前野についての研究の体系的レビューをこころみたそうな。
脳皮質の酸化ヘモグロビンを観察する機能的近赤外線分光fNIRSを用いた前頭前野の活動と、脳卒中患者の二重課題歩行についての2022年までの研究を厳選した。
次のことがわかった。
・10の論文が対象となった。・全体として、ただの歩行と二重課題歩行に前頭前野の活動の有意差がみられた。・これらの活動の有意差は、慢性期患者ではみられたが、亜急性期患者には見られなかった。・連続減算、障害物横断、言語課題をおこなう場合は前頭前野の活動があきらかに高かったが、・n-バック(n回まえの刺激を識別する)課題の実行時には前頭前野の活動に有意差があらわれなかった。
二重課題歩行時の脳卒中患者の前頭前野は全体として活動レベルが高かったが、亜急性期や難度の高い認知課題時にはその限りではなかった、
というおはなし。
感想:
n-バック課題は難しすぎてワーキングメモリを占有してしまう。そのままだと転倒の危険があるので、姿勢制御を優先するべく前頭前野への血流を減少させる反応がおきるから活動が高まらないんだって。
n-バック課題を体験できるスマホアプリがいくつもみつかったので試してみた。
手も足も出ないと感じてすぐにアンインストールした。