元2023 1月 インド
脳卒中後のリハビリ介入はおもに身体障害にフォーカスされており、認知障害に関する研究は限られている。
ヨガは脳卒中の血管危険因子や認知機能に有益であるとする報告があるので、
ランダム化比較試験をおこなってみたそうな。
インド中部の三次医療センターにて、
脳梗塞の発症後1ヶ月以内でかつヨガ未経験の患者40人について、ヨガ群と理学療法の通常リハビリ群とにわけ、週4-5回の介入を3ヶ月間実施した。
ヨガ群では、各セッションに呼吸法から始まり、ヨガのポーズ、瞑想を含む内容で、各回の具体的メニューはGoogle meetのビデオ会議機能による「遠隔」指導とした。
次のようになった。
・6ヶ月後の認知機能MoCA、前頭葉機能FAB、自立度mRS、精神病重症度CPDSS、のスコアは両群で有意な改善が認められた。・しかし対照群とくらべて、ヨガ群はMoCAおよびFABスコアが優れていた。・mRSと介護者負担CBSスコアは両群で同等の改善を示したが、CDPSSスコアはヨガ群が優れていた。
脳卒中患者への早期のヨガ介入は、認知能力の改善につながることがわかった、
というおはなし。
感想:
さいきんインド発の脳卒中関係の報告がふえてきた。近い将来、中国、アメリカを抜いて世界一の研究規模になるとおもう。
20年くらいまえに、ヨガ行者の心臓を止めるパフォーマンスにヒントを得て思いついた血圧コントロール法がこれ↓。効果がありすぎて危険。