元2023 4月 中国
栄養状態の評価は CONUT、GNRI、などに従ってなされることがおおいが、計算方法や変数の扱いが複雑なため臨床ではあまり使用されていない。
あらたな栄養指標であるTCB指数(TCBI)は、中性脂肪TG、総コレステロールTC、体重BWをかけ合わせるだけであるが、
脳卒中との関連についての研究は限られているので高血圧患者についてくわしくしらべてみたそうな。
中国の高血圧患者13358人について、
採取した血液からTCBIを求めた。
TCBI = TG (mg/dL) x TC (mg/dL) x 体重 (kg)/1,000
自己申告による脳卒中(脳梗塞と脳出血)の有無との関連を解析した。
次のようになった。
・TCBIと脳卒中有病率は逆相関にあった。・TCBIがもっとも高い群にくらべてもっとも低い群の脳卒中有病率は 68%高かった。・この関連は、とくに60歳未満で顕著だった。
栄養指標であるTCBIと高血圧患者の脳卒中は逆の用量関係にあり、とくに60歳未満で顕著だった、
というおはなし。
感想:
TCBIは2018年に日本人が作ったみたい。
中性脂肪、コレステロール、体重、のいずれも高いほうがTCBI的には良いわけで脳卒中も少ない。
よほど病的な数値でないかぎりそれらが高くても気にする必要はなく、むしろ低い状態をこそ心配しなければならないってことと理解。
だから脂質豊富な完全食である「玉子」をたくさんたべるといいとおもう。さいきん値上がりしてるけど。
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