元2023 5月 韓国
肥満はこれまで脳梗塞の危険因子として考えられてきた。
しかし、一部の臨床報告では過体重または肥満の患者は逆説的に転帰が良好であることが示されており「肥満パラドックス」と呼ばれている。
そこで、脳梗塞の種類別に肥満度BMIと機能的予後との関連をくわしくしらべてみたそうな。
2014-2021年のすべての脳梗塞患者を、BMIにしたがって低体重、正常体重、過体重、肥満、病的肥満の5群に分類して、90日時点のmRSスコアで転帰の良/不良を分け、関連を解析した。
次のことがわかった。
・2779人の脳梗塞患者のうち、32.9%913人の患者が転帰不良(mRS3-5)だった。・全体として、肥満は転帰不良と逆相関にあった。・過体重と肥満は心原性脳塞栓症の転帰不良と逆相関にあった。・肥満は、ラクナ梗塞の転帰不良と逆相関にあった。・主幹動脈のアテローム血栓性脳梗塞はどのBMI区分とも有意な関連はなかった。
肥満であることは脳梗塞の転帰不良の可能性が低く、この関連はとくに心原性とラクナ梗塞で顕著だった、
というおはなし。
感想:
「肥満だと若くして脳梗塞になるから回復が良い」説がある。
だとすると、この種類別の転帰の違いはどう解釈できるだろうか。
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