元2023 3月 日本
ポリファーマシー(不適切な多剤投与)と回復期リハビリテーション環境での転帰に関するエビデンスは少ない。
そこで、脳卒中後のサルコペニア(加齢による筋肉量の減少および筋力の低下)患者において、ポリファーマシーからの脱却(deprescribing)と機能回復および自宅退院との関連をくわしくしらべてみたそうな。
65歳以上で、2015-2021年に回復期リハビリテーション病院に入院した脳卒中患者のうち、すくなくとも5種類以上の薬剤を使用していた者を対象とした。
サルコペニアは握力と骨格筋指数により判定された。
次のようになった。
・ポリファーマシーの脳卒中患者264人のうち、平均年齢81の153人がサルコペニアと診断された。・そのうち36.6%56人がポリファーマシーから脱却していた。・ポリファーマシーからの脱却は、退院時のFIM運動スコアおよび自宅退院と独立に関連していた。