元2023 6月 コロンビア
未破裂脳動脈瘤の世界での有病率は2.8%と推定されている。
いっぽう脳梗塞患者には高い頻度で未破裂脳動脈瘤が報告されている。
そこで、脳梗塞患者における未破裂脳動脈瘤をもつ割合を大陸別にあきらかにするべく、メタアナリシスをこころみたそうな。
2000-2021年の関係する研究を厳選して、データを統合 再解析した。
次のことがわかった。
・脳梗塞またはTIA患者25420人を含む23の論文を対象とした。・全体での未破裂脳動脈瘤の有病率は5%で、・大陸別では、北米6%、アジア6%、ヨーロッパ4%、だった。・有意な危険因子は、大血管閉塞と高血圧で、・保護因子は男性と糖尿病だった。
脳梗塞患者における未破裂脳動脈瘤の有病率は一般集団よりもあきらかに高い、
というおはなし。
感想:
動脈硬化で炎症気味の動脈壁に高い圧力がかかるとコブができやすくなり、
糖尿病治療薬はタンパク質分解酵素のはたらきを阻害するからコブをできにくくする、と言ってる。