元2023 6月 中国
もやもや病は東アジアでの小児や若年成人の脳卒中のおもな原因である。
その治療は、脳梗塞や脳出血の予防を目的としている。
特別な治療薬は存在しないが、抗血小板療法が有望視されている。
しかし有効性への疑問や脳出血をまねく可能性など議論があるので、メタアナリシスをこころみたそうな。
次のようになった。
・もやもや病患者16186人を含む9件の研究がみつかった。・死亡率についての研究は1件のみで、抗血小板療法が死亡率の低下と有意に関連していた。・脳出血の研究は3件あり、抗血小板療法が脳出血リスクを有意に低下させた。・脳梗塞についての研究は5件で、抗血小板療法による脳梗塞リスクの低下は認められなかった。・自立した患者が増えるわけでもなかった。
現在のエビデンスでは、抗血小板療法はもやもや病患者における脳出血リスクの低下と関連していたが、脳梗塞リスクの低下や自立患者割合の増加は認められなかった、
というおはなし。
感想:
直観に反する結果だけど、「毒にも薬にもならない」ということのようだ。
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