元2023 7月 アメリカ
最近の研究から、職場における暴力と脳卒中など心血管疾患との関連の可能性が示されている。
しかし、米国におけるエビデンスは乏しいのでくわしくしらべてみたそうな。
18380人の労働者のサンプルを含む2015年国民健康調査(National Health Interview Survey)のデータを利用し、職場暴力と心血管疾患有病率との関連を解析した。
職場での暴力は、過去12ヵ月間の職場での脅迫、いじめ、嫌がらせの自己申告に基づいて決定した。
心血管疾患にはすべての心臓病と脳卒中が含まれた。
次のことがわかった。
・合計1334人の労働者が職場暴力の経験を報告し、1336人の労働者が心血管疾患と診断された。・職場暴力を受けたと報告した労働者は、受けていないと報告した労働者に比べ、心血管疾患に罹患するオッズ比が有意に高かった。・頻繁に職場の暴力にさらされている人が心血管疾患のオッズ比が最も高く、・ときおり職場暴力にさらされる者でさえ、心血管疾患の可能性は74%高かった。