元2023 9月 日本
過労に関連した脳卒中をふくむ心血管疾患は、世界的に主要な職業的・公衆衛生的問題である。
しかしその基礎となる病態生理学的メカニズムはほとんどわかっていない。
そこで、脳深部に高血圧性の脳内出血を発症するリスクについて、
極度の労働負荷のある患者がそうでない患者よりも高いかどうかを日本人でくわしくしらべてみたそうな。
時間外労働の時間数と高血圧性脳内出血の発症リスクとの関連を、
労災補償申請データベースをつかって解析した。
次のようになった。
・過労関連の脳内出血で請求した患者は1215人で、うち621人は補償請求が承認され(極度の過重労働患者)、622人は承認されなかった。・極度の過重労働を伴う患者は、そうでない患者に比べて高血圧性の脳内出血発症リスクが有意に高かった。・時間外労働時間と高血圧性の脳内出血発症リスクは用量反応関係を示し、・時間外労働が60時間/月未満の場合にくらべて、60~79.9時間/月では1.31、80~99.9時間/月では1.41、100時間/月以上では1.50倍だった。
日本人労働者について、時間外労働時間は高血圧性の脳内出血発症リスクと関連している、
というおはなし。
感想:
じぶんも勤務時間中の高血圧性深部脳内出血だったから関心がある。
脳卒中やらなかったら同じ生活が続いていたかとおもうと、病気には感謝したくなる。