元2023 9月 日本
脳卒中患者の職場復帰には急性期医療だけではなく、脳卒中リハビリテーションや職場リハビリテーションを含めた総合的な取り組み、サポートが必要である。
2015年から12の労災病院で実施されたHES(健康・就労支援)プログラムに参加した脳卒中患者について、職場復帰率をくわしくしらべてみたそうな。
次のようになった。
・発症前に就労していて、発症後も就労意思のある483例の患者が登録され、・そのうち355例(73%)が職場復帰に成功し、128例(27%)が職場復帰に失敗した。・年齢は職場復帰の有意な要因ではなかった。・ブルーカラー、ホワイトカラー間での有意な差もなかった。・脳卒中のタイプ(脳梗塞が復帰率高い)、神経学的所見、日常生活動作が職場復帰の有意な因子であった。・左片麻痺、右片麻痺、神経心理学的障害は、複合障害(神経心理学的障害を伴う片麻痺)を除き、職場復帰曲線は同様であり、その率は70%以上であった。
日本人脳卒中患者の73%が職場復帰を達成した。年齢、性別、職種は成功率とは関連していなかった、
というおはなし。
感想:
職場復帰率の高さは、HESプログラムのおかげとは言ってなくて、軽症患者がおおかったから、とある。
正直でよろしい。