元2023 8月 中国
しゃっくりは脳卒中後によくみられる症状であり、脳幹梗塞によるワレンベルグ症候群の13.7%に観察されたという報告がある。
ドーパミン遮断薬などの薬物治療はめまいや過度の鎮静を引き起こすことがおおく、リハビリテーションの妨げになる。
そこで、脳卒中後のしゃっくりにおける鍼治療の有用性についてメタアナリシスをこころみたそうな。
脳卒中後のしゃっくりを対象としたランダム化比較試験の論文を特定するためにデータベースを網羅的に検索した。
3人の著者が独自に文献をレビューし、データを抽出して統合 再解析した。
次のようになった。
・合計18件の試験が解析に含まれた。・標準治療と比較して、鍼治療は治療効果の有意な向上を示した。・特に、しゃっくり症状スコアは大幅に減少し、同時にQOLも顕著に改善した。・さらに、有害反応の発現率は減少し、不安スケールSASは有意に減少した。
これまでの研究では、鍼治療が脳卒中後のしゃっくりに有効であることを示唆していた。その有効性をさらに検証するためのより質の高いランダム化比較試験を実施することが不可欠である、
というおおはなし。
感想:
本人にとっては深刻なんだろうけど、鍼としゃっくりは「メジャーでない感じ」がうまく釣り合っているとおもった。