元2023 9月 台湾
脳卒中の発症率はヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染者の若年層で増加している。
HIV患者は一般集団よりも免疫力が低下している傾向がある。
いっぽう帯状疱疹感染者は脳卒中になる可能性が高い。
そこで、HIV感染者が帯状疱疹になった場合の脳卒中リスクをくわしくしらべてみたそうな。
2000~2017年に台湾国民健康保険研究データベースに登録されたHIV患者を対象にした。
計509例の脳卒中症例を5090例の非脳卒中対照群として年齢、性別、脳卒中初診日について1:10でマッチさせた。
帯状疱疹の有無と脳卒中リスクとの関連を解析した。
次のようになった。
・HIV感染者の91%は男性だった。・脳卒中リスクは、帯状疱疹を発症したHIV感染者群で有意に高く1.85倍だった。・他の脳卒中リスクは、高血圧だと3.53、心臓病では2.32、慢性腎臓病で1.82、C型肝炎ウイルス感染で1.49、高脂血症1.41、プロテアーゼ阻害薬によるHIV治療では1.33倍、であった。
帯状疱疹とHIVへの感染は、脳卒中のリスクを増加させる可能性がある、
というおはなし。
感想:
国立感染症研究所によると、「日本人のHIV感染者の男女比は9:1で、日本人AIDS患者の9割は男性である」
この台湾の研究でも同様の割合だった。
この男性への異常な偏りから、日本民族的特徴をもつ男系男性をターゲットにした遺伝子兵器説を心描いている。
コロワクのスパイクタンパクになぜかHIV由来の配列が含まれていることもあってとても関心がある。