元2023 10月 中国
これまで、コーヒー摂取と神経疾患との関連にフォーカスした観察研究がいくつもおこなわれてきた。
しかし、これらの関連に因果関係があるかどうかはわかっていない。
そこで、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、てんかん、脳卒中、片頭痛などの神経疾患リスクとコーヒー摂取の「因果関係」を評価するためにメンデルランダム化(MR)解析でくわしくしらべてみたそうな。
コーヒー摂取と遺伝統計学的に有意に関連する一塩基多型を操作変数として用いた。
遺伝的操作変数は、UKバイオバンクから取得した。
次のようになった。
・40の一塩基多型が操作変数として選択された。・コーヒーの摂取と片頭痛(OR = 0.528)および前兆を伴う片頭痛(OR = 0.374)のリスク低下との因果関係を支持する遺伝学的証拠が得られた。・しかし、この解析では、コーヒー摂取と他の神経疾患との間に有意な関連は認められなかった。
遺伝子データを用いたメンデルランダム化解析では、コーヒー摂取と片頭痛リスク低下の因果関係を支持する有意な証拠を発見した。コーヒーの摂取が片頭痛にたいし予防的に働く可能性が高いことを示している、
というおはなし。
感想:
コーヒー摂取には片頭痛の「原因説」と「予防説」があって、どうとでも解釈できる事実上なにもわからない状態だった。
この研究によって、コーヒーは片頭痛を防ぐことがわかった。
「コーヒー 因果関係」の関連記事