元2023 10月 オーストラリア
脳卒中後の転帰にたいする体重異常(低体重、過体重、肥満)の影響について、これまでのいくつかのシステマチックレビューでは相反する結論がでている。
肥満が疾患死亡率に対し保護的で転帰を改善するようにみえるいわゆる「肥満パラドックス」は、脳卒中後にもみられるかもしれないが、さらに調査する価値がある。
そこで、 体重異常(低体重、過体重、肥満)が脳卒中後の死亡率と機能回復に及ぼす影響について、システマチックレビューのシステマチックレビューであるアンブレラレビューをこころみたそうな。
次のようになった。
・2023年2月28日までの、1136929人を含む184の主要研究についての7つのシステマティックレビューが対象となった。・死亡リスクは低体重(BMI<18.5kg/m2)であるほど増加するが、過体重(BMI25~29.9kg/m2)または肥満(BMI>30kg/m2)は死亡率の低下と関連していた。・体重異常が機能回復に及ぼす影響はあまり明らかでなく、・低体重に関する研究データは機能的転帰不良と関連していたが、体重超過では結論が出ていなかった。
脳卒中後の「肥満パラドックス」はあきらかであり、体重超過は正常体重と比較して死亡率の低下と関連している。
いっぽう、低体重は死亡率の増加と転帰不良に関連していた、
というおはなし。
感想:
Devuが健康的にみえる。
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