元2023 12月 日本
高齢者における虚弱(フレイルティ:frailty)は、脳卒中の発症や予後に影響を及ぼす要因として十分に認識されていない。
そこで、 初発脳卒中および再発脳卒中患者における発症前フレイルティの有病率と、退院時機能障害との関連をくわしくしらべてみたそうな。
2021年11月~2022年6月に日本医科大学付属病院脳卒中病棟に入院した急性期脳卒中患者210例を対象とした。
フレイルティは、1-9点の clinical frailty scale (CFS) score ≥ 5と定義した。
次のようになった。
・参加者の平均年齢は79.2歳であった。・全患者のフレイルティ有病率は31%であり、初発脳卒中では24%、再発脳卒中では47%であった。・発症前のフレイルティ、入院時のNIHSSスコア、年齢、脳卒中のタイプ、脳卒中の既往、性別、BMI、脂質異常症、心房細動は退院時の機能障害mRSと有意に関連していた。