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2018年4月17日

消化性潰瘍を経験した脳梗塞患者の再発率


The Impacts of Peptic Ulcer on Stroke Recurrence.
2018  4月  中国

胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの「消化性潰瘍」が脳梗塞のリスクであるとする報告がさいきん増えている。

そこで、消化性潰瘍が脳梗塞の再発リスクにもなりうるものなのかしらべてみたそうな。


脳梗塞で入院した患者に、過去5年間に内視鏡検査で消化性潰瘍と診断されたことがあるか を聞き取りした。

さらに1年間フォローして脳梗塞の再発との関連を解析したところ、


次のようになった。

・脳梗塞患者2577人の5.0%に消化性潰瘍歴があった。

・1年間内に脳梗塞の再発があった率は、12.4 vs 7.2% で消化性潰瘍歴グループに高かった。

・消化性潰瘍歴がある場合の脳梗塞再発リスクは1.85倍だった。

消化性潰瘍を経験した脳梗塞患者は再発リスクが高かった。消化性潰瘍の治療が再発予防になるかも、、


というおはなし。
図:消化性潰瘍と脳卒中再発リスク

感想:

どうやらピロリ菌があるとアテローム性動脈硬化がすすんでどうのこうのというメカニズムがありうるようだ。

[ピロリ菌]の関連記事

2018年1月24日

脳梗塞後の心筋梗塞と脳卒中再発率


Long-Term Risk of Myocardial Infarction Compared to Recurrent Stroke After Transient Ischemic Attack and Ischemic Stroke: Systematic Review and Meta-Analysis.
2018  1月  フランス

脳梗塞またはTIAを経験した患者がひきつづき心筋梗塞を起こすリスクについて実はよくわかっていないので、これまでの研究をまとめてみたそうな。


関係する信頼性の高い研究を厳選してデータを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・131299人の脳梗塞/TIA患者を含む58の研究が見つかった。

・心筋梗塞は年間1.67%で、近年(1970-2010)低下傾向にあるが発症から10年間のリスク変化はなかった。

・いっぽう脳卒中再発率は年間4.26%で、近年 変化はないものの発症からの年数にしたがいおおきく低下した。

・致命的心筋梗塞のリスクは再発脳卒中による死亡リスクの半分だった。

脳梗塞やTIAのあとの心筋梗塞リスクは年間2%未満で、心筋梗塞よりも脳卒中の再発で死亡するケースのほうがずっと多かった、


というおはなし。
図:TIA後の脳卒中再発リスクの推移

感想:

発症後、脳卒中の再発リスクは年々さがるけど心筋梗塞リスクはかわらない。けど、亡くなる人は再発脳卒中がおおい。

ようするに脳梗塞のあとの心筋梗塞はあまり気にしなくてもいいと。

2018年1月14日

脳卒中の5年再発率 イランでは


Five-Year Recurrence Rate and the Predictors Following Stroke in the Mashhad Stroke Incidence Study: A Population-Based Cohort Study of Stroke in the Middle East.
2018  1月  イラン

脳卒中の再発率は国ごとに異なるとかんがえられるが、低中所得国での調査はおおくない。

そこでイラン第二の都市マシュハド周辺住民を対象にくわしくしらべてみたそうな。


2006年の初回脳卒中患者624人について再発の有無を5年間フォローしたところ、


次のようになった。
・最初の1年間の再発率は5.6%で、5年間では14.5%だった。

・高齢と重度の神経症状が再発の主なリスク要因だった。

・30日死亡率は初回脳卒中患者の24.7%にたいし、再発患者では43.2%だった。

イランでの脳卒中再発率は高所得国の10年前の状況に相当していた。再発時の致命率はとても高く高所得国の20年前相当だった、


というおはなし。
図:脳卒中累積再発率の5年間推移

感想:

自動車の代わりにラクダが走っていて 半世紀くらい遅れている印象があった。けどあまり違わないんだね。

2017年12月22日

心原性脳梗塞で再発や出血する可能性


Recurrent Stroke and Bleeding Events after Acute Cardioembolic Stroke-Analysis Using Japanese Healthcare Database from Acute-Care Institutions.
2017  12月  日本

脳卒中のうち75.9%は脳梗塞で、さらにそのうちの27.7%が心原性である。心原性脳梗塞は高齢者におおく症状が重い。再発率も高く 久山町研究では10年で75.2%の再発率だった。

日本人の心原性脳梗塞について再発率の推移、抗凝固薬と出血率との関連をくわしくしらべてみたそうな。


2008-2013のヘルスケアデータベースから心原性脳梗塞 9804人の患者記録を抽出して解析したところ、


次のことがわかった。

・観察期間の中央値68日間では10.3%が脳卒中を再発し、その率は年間100人あたり20.8人だった。

・同様に、心原性脳梗塞の再発率は16.6人/100人年で、頭蓋内出血率は13.2人/100人年だった。

・抗凝固薬使用者の脳梗塞再発率は低かったが脳出血率が非常に高かった。

・再発リスクは 脳卒中歴、糖尿病、高血圧、心房細動などで、

・脳出血リスクは高血圧、腎不全、プロトンポンプ阻害薬使用だった。

心原性脳梗塞の患者は再発率が高かった。抗凝固薬は脳梗塞の再発率の低下に効果的だったが、脳出血リスクが非常に高くなった、


というおはなし。
図:抗凝固薬の脳出血率推移

感想:

うえのグラフを見てなお抗凝固薬を飲みつづける勇気とは。

2017年10月7日

軽い脳梗塞やTIAの1年再発率


One-Year Outcomes After Minor Stroke or High-Risk Transient Ischemic Attack
2017  9月  韓国

軽い脳梗塞やTIAのあと3ヶ月時点での再発率は西洋人で10-17%といわれ、アジア人ではその割合はさらに高いとする報告もある。

これを韓国人を対象に大規模に調べてみたそうな。


発症後7日以内に入院できた軽症脳梗塞またはTIA患者9506人について、3ヶ月後、1年後の再発 死亡事例をフォローし、

抗血栓療法の種類も調査したところ、


次のようになった。

・退院時、95.2%が抗血栓薬(抗血小板薬37.1%、抗凝固薬15.3%)を、86.2%がスタチンを処方された。

・3ヶ月後、脳卒中の再発は4.3%、死亡は2.0%だった。1年後はそれぞれ、6.1%、4.1%だった。

・抗血栓療法をうけていない患者の再発率はアスピリン単剤の1.5倍だった。
韓国人を対象にした軽症脳梗塞やTIA後の再発率は これまで報告のあった値よりも低かった。抗血栓療法のおかげだろう、


というおはなし。
図:脳卒中再発率と抗血栓療法

感想:

アスピリン単剤がいちばんいいみたい。

2017年9月27日

2年間の再発率と脳卒中の種類


Hospital-Based Study of the Frequency and Risk Factors of Stroke Recurrence in Two Years in China.
2017  9月  中国

脳卒中は死亡や障害のおおきな原因ではあるが、その再発はより重大な問題になりうる。

脳卒中後2年間の再発頻度と関連要因を種類別に大規模にしらべてみたそうな。


2007-2010、109の病院の脳卒中患者10万人あまりについてしらべたところ、


次のことがわかった。

・2年間の再発者の割合は、くも膜下出血3.80%、脳内出血5.31%、脳梗塞8.71% だった。

・再発者のうち、くも膜下出血の54.11%、脳内出血の60.42%、脳梗塞の92.92%は初回とおなじ種類の脳卒中だった。

・くも膜下出血でクリップやコイル手術をした者は再発しにくかったが、1度再発すると何度も再発した。また、高血圧は再発のリスク要因だった。

・脳内出血では心房細動があると再発しやすかった。

・脳梗塞では1度再発が起きると何度も再発した。

脳卒中の再発頻度や関連要因は種類によりことなっていた、


というおはなし。
図:再発と再入院

感想:

動脈にコブができやすい人の血管壁を少しつまんだくらいで「解決!」という考え方がとても21世紀とは思えない。

あと、心房細動に抗血栓薬あたえて脳出血そしてまた脳出血の連鎖も気になる。

2017年7月29日

脳卒中が軽かったとしても安心できない理由


Long-term morbidity and mortality in patients without early complications after stroke or transient ischemic attack
2017  7月  カナダ

脳卒中の死亡や再発は90日内の短期に起こることがおおいため、長期の影響をじゅうぶんなサンプル数でしらべた研究がすくない。

そこで発症後 順調に回復して退院できた患者の長期的な経過を大規模にしらべてみたそうな。


脳梗塞またはTIAで入院して90日間 再発もなく退院できた26366人の患者記録を抽出し、年齢 性別 収入 居住地のいっちする一般人263660人と比較 解析したところ、


次のことがわかった。

・死亡率は 1年後2.4倍、3年後2.2倍、5年後2.1倍で、

・再発率は 順に 6.8倍→5.6倍→5.1倍 だった。

・5年間で35.7%の患者が死亡、再発、施設への再入院を経験した。

脳卒中のあと何事もなく順調に回復 退院できたとしても 再発や死亡の可能性が高い状態が長く続く、


というおはなし。
図:脳卒中の長期予後

感想:

だから生活習慣をかえて病院にあししげく通い薬をもらいましょう、ってことなんだけど 、、
それでいいのか?

自分は脳卒中で死にやすいという特性が明らかになっただけで、これは取り繕えるものなのかね。

2017年7月17日

脳梗塞の再発率と予防薬の効果


One-Year Incidence, Time Trends, and Predictors of Recurrent Ischemic Stroke in Sweden From 1998 to 2010
2017  7月  スウェーデン

スウェーデンでは脳卒中患者の4人に1人が再発である。

再発予防のための投薬治療が普及してきてはいるがその効果は必ずしもあきらかではない。

そこで脳梗塞の発生率の傾向と再発予防効果についてしらべてみたそうな。


1998-2009の脳梗塞患者の記録20万人分(平均年齢76)を解析したところ、


次のことがわかった。

・脳梗塞患者全体の11.3%が発症から1年以内の再発だった。

・1998から2009に1年再発率は15.0%→12.0%に低下し、

・同性同年齢の一般人では脳梗塞発生率は0.7%→0.4%に低下していた。

・抗凝固薬、脂質降下薬、抗血小板薬の使用者は再発リスクが低かった。

脳梗塞再発率はこの10年で低下傾向にあった。再発予防薬が役に立っているようだ、


というおはなし。
図:1年間の脳梗塞再発率の傾向

感想:

βブロッカーと利尿薬は再発リスク↑ なんだって。

2017年6月6日

メタボリックシンドロームのみでは脳梗塞は再発しない


Recurrent Stroke in Minor Ischemic Stroke or Transient Ischemic Attack With Metabolic Syndrome and/or Diabetes Mellitus.
2017  6月  中国

メタボリックシンドローム(血圧、中性脂肪、血糖、BMIが高い)だと脳梗塞になりやすい。

しかし再発への影響についてはよくわかっていないので しらべてみたそうな。


軽い脳梗塞またはTIAの患者3044人についてメタボまたは糖尿病の有無の組み合わせで4グループに分けて、その後90日間での脳卒中の再発との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・ぜんたいの17.2%がメタボのみ、19.8%が糖尿病のみ、9.8%は両方あり、53.2%はどちらも該当せず、だった。

・90日間にあらたな293件の脳梗塞、6件の脳出血があった。

・糖尿病のみまたはメタボ+糖尿病のときに明らかな再発リスクの上昇があり、

・メタボのみだと再発リスクの上昇はなかった。

・アスピリンの使用と再発リスクとの関連はみられなかった。

軽症脳梗塞やTIA患者はメタボリックシンドロームと糖尿病を併せ持っているときに脳卒中再発リスクが高くなった、


というおはなし。
図:メタボリックシンドローム 糖尿病 脳卒中の再発リスク

感想:

「死の四重奏」とかいって恐怖を煽りまくっていただけに メタボリックシンドロームのヘタれっぷりがはんぱない。

2017年6月5日

再発して脳梗塞になる割合と抗凝固薬


Transient ischemic attack and ischemic stroke patients with or without prior stroke.
2017  6月  スウェーデン

TIA(一過性脳虚血発作)や脳梗塞の患者で過去に脳卒中になったことのある者は少なくないという。

それがどのくらいの割合で、どんな特徴があって、再発予防になにをしていたかしらべてみたそうな。


スウェーデンの脳卒中患者データベースから 2011-2013のTIAと脳梗塞25000人ぶんの記録を抽出して解析したところ、


次のことがわかった。

・脳卒中(脳梗塞や脳出血)歴はTIA患者の19.3%、脳梗塞患者の24.6%に確認できた。

・脳卒中歴のある患者には、高齢、男性、心房細動、高血圧、糖尿病がおおかった。

・脳卒中歴があって心房細動もある患者は、脳卒中歴のない患者にくらべて抗凝固薬を処方されている割合があきらかに低かった。

TIAや脳梗塞の患者のうち過去に脳卒中歴のある者には高血圧、心房細動、糖尿病がおおかった。再発リスクが高いはずの彼らへの抗凝固薬治療の割合は低かった、


というおはなし。
図:心房細動ありで抗凝固薬処方の割合 脳卒中経験の有無別


感想:

抗凝固薬の処方わりあいが低い理由として、少なからぬ現場のお医者さんが

・脳出血をやった患者には抗凝固薬を出しにくい、
・抗凝固薬は再発予防には効果がないばかりか危ないだけ、と考えている。

そういうことじゃないかな。

2017年5月4日

福祉国家スウェーデンの経済格差と脳卒中再発率


Socioeconomic Status and the Risk of Stroke Recurrence
2017  4月  スウェーデン

社会経済的地位と脳卒中の発生率の研究はおおくあるが、再発率についてのものは少ないのでしらべてみたそうな。


スウェーデンの脳卒中患者2001-2012の記録のうち、発症から28日間以上生存した患者168295人のデータを抽出して解析したところ、


次のことがわかった。

・この間に患者23560人が脳卒中を再発した。

・1年再発率は5.3%、5年再発率は14.3%だった。

・高学歴、高収入だと再発リスクは低かった。

・中卒者にくらべ大卒者の再発リスクは0.902倍で、

・低収入者にくらべ高収入者の再発リスクは0.955倍だった。

・再発率は低下傾向にあるいっぽう 社会経済地位と再発リスクとの逆相関関係は変わっていなかった。

スウェーデンのように経済格差が小さく福祉の充実した国にあっても社会経済的地位が脳卒中再発率に反映していた。格差のおおきい他の国では推して知るべし、、


というおはなし。
図:教育歴、収入と脳卒中再発率

感想:

再発には影響しないとおもってたよ。

2017年3月16日

ところで、、再発予防のための薬って効果あるの?


Impact of Secondary Prevention on Mortality after a First Ischemic Stroke in Puerto Rico.
2017  3月  アメリカ

脳卒中の死亡率は初回よりも再発時で高く、とくに脳梗塞は はじめの6ヶ月間がもっとも再発しやすい。
ガイドラインで定められた再発予防のための投薬治療が実際はどんな状況なのか アメリカの自治区でもあるプエルトリコでしらべてみたそうな。


平均年齢70、脳梗塞患者3965人の医療記録を解析したところ、


次のことがわかった。
・アメリカ脳卒中協会のガイドラインに沿う投薬治療を受けた患者は全体の1%にすぎなかった。

・たとえば再発予防投薬を受けない患者は、高血圧の75%、高脂血症の56%、心房細動の67%だった。なんの投薬もうけない患者も20%いた。

・平均生存期間は、投薬治療をうけた患者が450日で 投薬なし患者は266日だった。しかし統計学的有意な差ではなかった。

・生存曲線を描いたところ、最初の200日間は両グループとも差はなく、それ以降になると再発予防薬をもらった患者がやや長生きしているようにみえた。

脳梗塞後、じゅうぶんな再発予防治療を受けている患者は少なかった。統計学的に有意なほどではないけれど再発予防治療には死亡率をさげる効果があるような気がする、、、


というおはなし。
図:脳梗塞 再発予防投薬効果

感想:

退院時に処方されるくすりのほとんどには明白な延命効果はなく、気をつけてみればなんとなくそうかな、、、という程度である
ってことなんだね。

2016年12月10日

生活習慣を改めれば脳卒中の再発は防げるの?


Lifestyle Interventions to Prevent Cardiovascular Events After Stroke and Transient Ischemic AttackSystematic Review and Meta-Analysis
2016  12月  オランダ

脳卒中の再発に影響する要因には3種類ある。1つは年齢 性別 家族歴など変えようがないもの。2つ目は薬などの医療行為。3つ目は運動不足や喫煙など改善可能な生活習慣である。

脳卒中患者への生活習慣介入が再発率や死亡率を変えうるものか調べてみたそうな。


関連するこれまでの研究から信頼性の高いものを厳選し データを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・脳卒中患者2574人を含む22の研究がみつかった。

・生活習慣介入によって収縮期血圧が明らかに低下した。

・再発率、死亡率、拡張期血圧、総コレステロールは変わらなかった。

・心肺トレーニングの追加、4ヶ月以上の継続、3種類以上の行動変容を伴うと 収縮期血圧がより効果的に低下した。

脳卒中患者への生活習慣介入によって収縮期血圧が低下した。再発率、死亡率、拡張期血圧、総コレステロールに変化はなかった、


というおはなし。
図:生活習慣介入と収縮期血圧

感想:

なんだ血圧が少し下がるだけなのか、、

すでに脳卒中やるほどに劣化した身体は 生活習慣を改めるくらいでは改善しないってことなんだろね。

2016年7月17日

脳梗塞が再発しやすい家族歴の条件とは


Family History and Risk of Recurrent Stroke
2016  7月  韓国

脳梗塞と家族歴についての報告は少なくない。

そこで脳梗塞の「再発」と家族歴との関連を調べてみたそうな。


脳梗塞で入院して7日以内の患者7642人について、両親、兄弟など第一近親者の脳卒中経験を調査し(発症年齢、父方、母方、兄妹、経験者人数など)、

その後の再発をフォローしたところ、


次のことがわかった。

・12.3%に第一近親者の脳卒中経験があった。

・1年ほどのあいだに6.2%が再発した。

・全体としては家族歴と脳卒中再発との関連は見られなかったが、

・脳卒中経験のある近親者を50歳未満に限定した場合、再発率は2.14倍に、

・または 兄妹が脳卒中の場合、再発率は1.67倍になった。

・これらの関連は患者本人が55歳未満の若い場合に顕著だった。

脳卒中患者の近親者で 若くして脳卒中を経験した者や兄妹の脳卒中経験者がいる場合、本人は再発しやすかった、


というおはなし。

図:脳卒中が再発しやすい家族関係

感想:

再発しやすさも遺伝的影響が少なくないってことなんだろな、、

2016年5月4日

脳卒中から退院したのち再入院する割合と原因


Prevalence, causes and risk factors of hospital readmissions after acute stroke and transient ischemic attack: a systematic review and meta-analysis.
2016  4月  中国

脳卒中またはTIA患者の再入院率と原因を調べてみたそうな。


関連する過去の研究を厳選し データを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・患者25万人あまりを含む10の研究が見つかった。

・退院後30日間、1年間の再入院率はそれぞれ 17.4% ,42.5% だった。

・30日間再入院の原因トップ3は、感染症(19.9%),冠動脈疾患(17.8%),脳卒中再発(16.0%)だった。

・1年間再入院の原因トップ3は、脳卒中再発(19.4%),感染症(19.3%),冠動脈疾患(16.3%)だった。

・脳卒中後の再入院患者には冠動脈疾患が明らかに多かった。

・再入院患者は 初回の入院期間が長く神経症状が重い特徴があった。

脳卒中やTIAで退院した患者の再入院率は短期的にも長期的にも高かった。冠動脈疾患があり 初回入院期間が長く 神経症状の重かった患者は再入院の可能性が高い、


というおはなし。

図:再入院

感想:

脳卒中の再発以外が思ったより多い、、

2016年4月20日

再発脳卒中にリハビリは必要か?


How Do Recurrent and First-Ever Strokes Differ in Rehabilitation Outcomes?
2016  4月  シンガポール

脳卒中の再発患者へのリハビリ効果を調べてみたそうな。


1277人の脳卒中患者について入院時と退院時の機能的自立度FIMスコアを測定、解析したところ、


次のことがわかった。

・16.6%が再発患者だった。

・再発患者の平均FIMは入院時62.5から退院時74.2に改善し、平均のスコア増加分は11.7で 有効率20.4%だった。

・初回脳卒中患者と比べて 再発患者は高齢、失業、脳梗塞、高血圧、糖尿などが多く、FIMの改善度や有効率は低かった。

・再発でも入院時FIMが高く 付き添いの介護者が居る場合には回復が良かった。

初回脳卒中患者にくらべ再発患者の機能回復度は小さかった。しかし明らかな回復が期待できるので しっかりとリハビリさせるべきだろう、


というおはなし。

写真:脳卒中再発?

感想:

これ↓思い出した。
再発脳梗塞患者はリハビリでどこまで回復できるのか?

2016年3月6日

脳梗塞再発リスク計算機(RRE)を使ってみた


Prediction of Early Recurrence After Acute Ischemic Stroke.
2016  2月  アメリカ

バーバード メディカルスクールがウェッブ上で公開している

脳梗塞再発リスク計算機(RRE)
http://www.nmr.mgh.harvard.edu/RRE/

の妥当性を複数施設で検証してみたそうな。


アメリカ、ブラジル、韓国の3つの大学病院で、発症72時間以内の脳梗塞患者についてRREで再発リスクスコアを出し、90日後の再発状況との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・平均年齢69、1468人の患者を対象にし、59人が再発した。

・90日後の再発率は4.2%で再発患者のRREスコア平均は2.2、非再発患者では1.0だった。

・RREスコアが高いほど再発リスクも高かった。

・ROC曲線下面積は0.76、

・再発率10%を超えるハイリスク患者への感度は41% 特異度90%だった。

脳梗塞再発リスク計算機(REE)は高リスク患者の判別に役立つかもしれない、


というおはなし。

図:REEスコアと再発リスク

感想:

わずか3ヶ月後の再発予測されても できることはあまりないような、、

2016年1月30日

脳梗塞のあと1年間の再発率は、、、


Recurrent Stroke, Myocardial Infarction, and Major Vascular Events during the First Year after Acute Ischemic Stroke: The Multicenter Prospective Observational Study about Recurrence and Its Determinants after Acute Ischemic Stroke I.
2015  12月  韓国

脳梗塞の患者が発症後1年間に再発したり心筋梗塞を起こしたりする頻度を調べてみたそうな。


2010-2013の急性脳梗塞患者12227人を1年間フォローして、脳卒中の再発、心筋梗塞、その他主要血管イベントの有無を調べたところ、


次のようになった。

・脳卒中再発率は、30日後、90日後、1年後でそれぞれ 2.7%, 3.9%, 5.7% となった。

・同様に 心筋梗塞ではそれぞれ 0.1%, 0.3%, 0.5% だった。

・その他 主要血管イベントは 8.1%, 10.6%, 13.7% となった。

・脳卒中の再発リスクは心筋梗塞の10数倍だった。

・ラクナ梗塞など小血管病変以外の脳梗塞では再発リスクが高かった。

・糖尿病が主な再発リスク要因だった。

急性脳梗塞後の1年間に18人に1人は脳卒中を再発し、7人がその他主要血管の病気にかかった。再発の3分の2は90日以内に起きていた、


というおはなし。

図:脳梗塞再発

感想:

糖尿病といえば、、糖尿病じゃないけど、いま糖質制限食にハマってんだ。

2016年1月13日

脳梗塞の再発率 10年間の傾向


Trends in Incident and Recurrent Rates of First-Ever Ischemic Stroke in Taiwan between 2000 and 2011.
2015  12月  台湾

脳梗塞の発生と再発について過去10年間の傾向をアジア人で調べてみたそうな。


2001-2011 台湾の18歳以上の初回脳梗塞患者すべてのデータを解析したところ、


次のことがわかった。

・平均年齢70、291381人の患者が対象になった。

・この間に糖尿病や高脂血症が増加し、スタチン、抗血小板薬、抗凝血薬の使用も著しく増えたにも関わらず、

・脳梗塞の発生は10万人あたり142.3→129.5人に減少し、

・1年再発率も9.6%→7.8%に低下した。

過去10年間に台湾の脳梗塞の発生率は9%低下し 1年再発率も18%下がった、


というおはなし。

図:1年再発率

感想:

お薬のおかげなのか、、、

2015年7月17日

1年以内に再入院する患者の割合と特徴


Readmissions after stroke: linked data from the Australian Stroke Clinical Registry and hospital databases.
2015  7月  オーストラリア

脳卒中患者が再入院する割合を調べてみたそうな。


脳卒中患者と救急患者データベースをリンクさせて解析したところ、


次のことがわかった。

・788人の患者記録(女性46%、脳卒中83%他TIA、平均年齢76)について、

・42%が1年以内に再入院した。

・そのうちの12%は脳卒中またはTIAの再発だった。

・初回脳卒中入院以前に別の病気で入院した患者やTIAで入院した患者で、1年内再入院が多かった。


脳卒中患者の再入院は珍しくなく、併せ持っている病気との関連が強かった、


というおはなし。

再入院

感想:

この場合の再発率は42%x12%=5%程度。きっと再発にビビって実は大したことないのに救急車呼ぶ人々が再入院率を押し上げているんだろな。

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