元
2024 1月 イギリス
無気力(アパシー)は脳卒中後の最も一般的な症状の一つであり、しばしば機能的転帰の悪化や生活の質(QoL)の低下と関連している。
アパシー症状の軌跡はこれまでにも報告されており、様々な軌跡が確認されている。
そこで、脳卒中の急性期から1年後までのアパシー症状のグループ間および個人間の変化をくわしくしらべてみたそうな。
脳梗塞患者研究において、脳卒中後0~12ヵ月の4時点でアパシーを測定した。
各時点でApathy Evaluation Scale(AES)とDimensional Apathy Scale(DAS)を実施した。
また可能な限り、介護者からもアパシーを測定した。
うつ症状は老年期うつ病尺度(GDS)で、障害度とQoLはそれぞれ、修正ランキンスケール(mRS)と36項目簡易調査票(SF-36)で評価した。
次のことがわかった。
・登録された200人の参加者のうち、165人が12ヵ月時点でアパシー測定を完了した。・患者評価のアパシー得点は、集団レベルおよび個人レベルの両検査で増加した。・対照的に、介護者評価のアパシーは有意な増加はなかった。・アパシー得点はmRSおよびSF-36の悪化と関連していたが、うつ病をコントロールするとほとんどの関連は有意ではなくなった。・GDSはアパシーをコントロールした後、mRSおよびSF-36の悪化と関連していた。
自己報告によるアパシーは脳卒中後、特に「実行力」の項目で徐々に増加した。アパシーはQoLの悪化や障害の重さと関連するが、これらの関連性の一部はうつ症状と共通している可能性がある、
というおはなし。
感想:
うつとアパシーは重なるところがおおきいということ。
アパシーとうつをAIに比較してもらった。
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