元2024 1月 中国
脳卒中後うつ病(PSD)は、リハビリテーション、運動回復、日常生活動作、社会的・対人機能、死亡率に大きな影響を及ぼす。
抗うつ薬の副作用を考慮すると、非薬物療法であるアロマセラピーは、合併症や利用しやすさの利点があり、近年注目が高まっている。
そこで、ラベンダー精油を用いた吸入アロマセラピーが、PSD患者の抑うつと睡眠の質に及ぼす影響をくわしくしらべてみたそうな。
40人のPSD患者が登録され、実験群とプラセボ群に無作為に割り付けられた。
実験群の患者は、4週間にわたり毎晩就寝時にマイクロカプセル化したラベンダー精油を吸入した。
約1.5gのラベンダー精油を含むマイクロカプセルを入れた不織布バッグを、患者の香り感受性に応じて患者の枕の上か下に置いた。
プラセボ群の患者は実験群と同じ期間、空の不織布バッグを使用した。
17項目のハミルトンうつ病評価尺度(HAMD-17)、Zung自己評価うつ病尺度(SDS)、ピッツバーグ睡眠の質指標(PSQI)が転帰の測定に用いられた。
次のようになった。
・HAMD-17スコア、SDSスコア、PSQIスコアいずれも介入前後で両群間に統計学的有意差を示した。・実験群の改善はプラセボ群よりも顕著であった。